| もう読まれた方も多く居るだろうと思う、私が目にしたのもちょっと前になりますが |
| 航空情報６月号に、心神用エンジン ＸＦ５－１ の開発に携わったＩＨＩの池山部長の |
| 談話が記されておりました |
| 本文そのまま掲載すると、出版物の著作権侵害となる為、大雑把に記します |
| ここに来られる多くの方もご存知だろうと思いますが |
| Ｙａｈｏｏコメ欄や、Ｙａｈｏｏ知恵袋に、日本は大型のエンジンを作る技術を |
| 有していないとの書き込みを、しばしば見掛けます |
| しかし、池山部長は、これを明確に否定しておりました |
| 日本に大きなエンジンが造れないとの考えには承伏しかねる |
| 制約のある小さいエンジンの方が造り難く、大きいエンジンの方が割と造り易い |
| この事は業界では良く知られた事実、だとして日本の技術力を軽視する風潮に |
| 反発しておられた |
| 日本の強みとして、材料分野を挙げ、特に一番強いのが耐熱を要する |
| タービン翼の単結晶材料で、世界に冠たる技術を有しているとのこと |
| また、複合材料で近年使用の増えている、セラミック繊維に関しても、 |
| これは日本にしか作れない技術と述べている |
| また、特に注目したのは |
| ＸＦ５－１エンジンの開発にあたり |
| 当時、Ｆ-１５用の推力１０トンのエンジンが量産され、Ｆ-２用推力１３トンの |
| エンジンも量産化予定であり |
| エンジンの推力として、８トンでも、１０トンでも作れると防衛省に伝えたが |
| 防衛省は研究開発費を極力抑え、且つ所期の技術課題が得られる |
| 最低の推力として５トンを選択したそうだ |
| 予め、大きいものを選択しておけば、実証機以降に繋がったであろうし |
| そのエンジンの存在が、戦闘機自主開発の気運を後押しするものに |
| なったかも知れない |
| それなのに… |
| 先を見越した判断が出来なかった防衛省の馬鹿連中には怒りを覚える |
| 無論、彼らにも言い分はあろうが、目先の予算を抑えれば良いと云うものではない |
| 結果として、日本には、大型のエンジンを造る技術が無いとの |
| 世間一般の認識と、日本に戦闘機の製作は無理との“常識”だけが残った |
| 無論、膨大な予算をつぎ込むアメリカと較べ、それを上回るのは無理としても |
| 日本の総合力を結集すれば、誇れる機体が出来上がる可能性も否定できない |
| 何せ、Ｈ－２Ａの技術蓄積が有るとは云え、Ｈ－２Ｂを、約２７０億で |
| 造ってしまう国である |
| 日本は、大きいエンジンが作れないとのコメは、何も知らない馬鹿な連中の |
| 事実に基づかない愚かな推測でしかなかったのである |
| 残念なことに、事実に基づかない情報を簡単に思い込まされてしまう土壌が存在し |
| それが、日本の技術開発にマイナスに働いている現実である |
| 人口１０００万足らずのスウェーデンでさえ、戦闘機を開発し輸出している |
| 日本の総合力で、開発出来ぬ筈は無いのである |
| 日本には、“能ある鷹は爪を隠す”との諺が有り、能力を自慢するのは |
| みっともない事とする風潮がある |
| 半島の何でも自慢したがる、能の無い馬鹿チョンと較べれば、日本人らしい |
| 奥ゆかしさがあって良いのだが、これが間違った認識として広がり、日本では |
| 造れないとの常識が先行してしまうと、それに対する開発費も無駄と思われ |
| 門前払いとなってしまい、実害として跳ね返ってくる恐れも有る |
| 世間の誤った認識に対し、本当は違うのに… など思っても、それを積極的に |
| 否定する事もせず、防衛省の幹部連中とだけ親しくしておけば良く、一般に発信する |
|
必要など無いと考えていたなら、それは、メーカー側の怠慢としか言いようがない
|
| 本当は、出来る物は出来るとして、もっと云えば、戦闘機作らせろ！と大言壮語して |
| 新聞一面に広告載せるくらいのヤル気を見せて欲しいものだ |
| 日本に戦闘機は造れないとの世間一般の常識に対し |
| “ヤル気”で喧嘩吹っ掛けるメーカーが現れても良いではないか |
| 当然、そんな事をした途端、叩かれてしまうのが日本社会である |
| それを撥ね退けるくらいのヤル気を、個々の企業が見せてくれれば |
| 日本の閉塞感も打ち破れるのではなかろうか？ |
| 会社にも馬鹿になれる人間は必要、国家も同様だろう |
| 誰か貧乏くじを引く者は居ないのだろうか？ |
| そこまで馬鹿になれないと云うなら、せめて誤った常識を正す発信力くらいは |
| 示して欲しいものである |
| Ｆ－２２の取得が困難であり、機種の選定が進まない現状に於いて |
| 先を見越し“次の次”は自主開発とぶち上げる為の環境作りを今のうちに |
| やっておいて欲しい （←希望） |
| 無論、“次”が可能なら、云うまでも無い |
| 長々と書き込んでしまったが、日本には大型エンジンを造る技術が無い訳ではなく |
| レーダーも、ステルス塗料も…、必要な殆どを国産開発出来る |
| 日本は造れるとの世間の“常識”が醸成され、決断が加われば |
| 国産の主力戦闘機が… (=^・^=) |
| そんな日が来る事を望む |