우리동네

アシャンプラ(スペイン)。スペイン・バルセロナ市のアシャンプラ区は正確な格子状の道路と共通の中庭のある共同住宅が特徴

世界各地のユニークな衛星写真を紹介し60万人以上のフォロワーをもつインスタグラムアカウント「Daily Overview」の開設者、ベンジャミン・グラント氏は、「宇宙空間というマクロの視野から、地上のさまざまな環境に置かれた人たちの生活を想像し、何がうまくいくか、改善するにはどうしたらいいかを考えることが、よりよい暮らし方のアイデアを得るための出発点になる」と説きます。
写真を主体にした著書『OVERVIEW 宇宙から見たちっぽけな地球のすごい景色』から特に世界のさまざまな「住」の在り方がわかる写真をご紹介します。

計画的に建てられたコミュニティ

●サン・レイクス(アメリカ)



アメリカ、アリゾナ州のサン・レイクスは計画的に建てられたコミュニティ。およそ1万4000人の住民のほとんどが高齢者だ。国勢調査によると、6683戸の世帯のうち、18歳未満の子どもがいるのはわずか0.1%だった。

●ドゥラ・アルバーレーン(バーレーン)


まだ建設中のドゥラ・アルバーレーンはペルシャ湾内に13の人工島を配し、主に宅地として使われる予定。プロジェクトの建設費は60億USドル(約6400億円)と見積もられる。

●デリー(インド)


インドのデリーの人口はおよそ1600万人。ここに見えるサントッシュ・パークとアタム・ナガー地域には首都圏の最貧層の多くが住み、最も立てこんだ人口密集地となっている。

118の小さな島々でできている都市

●ヴェネツィア(イタリア)


人口約26万5000人のヴェネツィアは、118の小さな島々が運河でへだてられ、橋でつながれてできている都市だ。潮水が危険なレベルまで上がることが予想され、市はアドリア海の水がヴェネツィアのラグーナに浸入する可能性があるとして、3つの水路に78基の巨大な鋼鉄の水門を建設した。重さ300トン、幅28m、高さ20mのパネルが、海底を掘って造られた大規模なコンクリートの基礎に固定されている。


●セントラル・パーク(アメリカ)


アメリカ、ニューヨーク市のセントラル・パークは面積341ha、マンハッタン島の6%を占める広さだ。この公園が初めて採用して後世に影響を与えた設計のひとつに「歩車分離システム」がある。歩行者や自転車、馬、車がそれぞれ交わらないようになっているのだ。公園内には数えきれないくらい多くのテニスコートや野球場、アイススケートリンク、プールがある。また、ニューヨークシティマラソンとニューヨークシティトライアスロンのゴールでもある。

10万人の難民が暮らしている

●ダダーブ難民キャンプ(ケニア)


右側に見えるハガデラは、ケニア北部のダダーブ難民キャンプのうち最大の地区で、10万人の難民が暮らしている。ソマリアを追われてダダーブにたどり着く難民がさらに増加しているのに対処するため、国連は左に見える「Ifo」「Ifo 2」などの新たな増設区域に人々を移しはじめた。ダダーブは世界最大の難民キャンプで、合計40万人と推定される人々が住んでいる。

●パルマノーヴァ要塞(イタリア)


パルマノーヴァはイタリアにある星形要塞。どの壁を攻撃されても、星の隣りあった2つの突端部から、敵の背後を撃って防御することができるようになっている。パルマノーヴァをとり囲む3つの環(わ)はそれぞれ1593年、1690年、1813年に完成した。

●オルドスのゴーストタウン(中国)


中国オルドス市は世界最大のゴーストタウン(中国語で鬼城)であると言ってまちがいないだろう。過去10年、数々の宅地建設のプロジェクトによって住宅が増え、受け入れ人口は100万人以上に膨れ上がった。ところが2016年の報告によると、新しい建物にはわずか2%しか入居者がなく、その他の建設プロジェクトも放棄されているという。この画像に写るカンバシ新区には、真新しくモダンな設計の文化的アトラクション施設が数多くあるが、明らかに車がほとんど走っていない。

●パリ(フランス)


フランスの首都パリの中心部の街路図と特徴ある景観は、大部分が1853年から1870年にかけて皇帝ナポレオン三世が命じ、ジョルジュ=ウジェーヌ・オスマンが監督した大規模な公共事業プログラムによるものだ。オスマンが行った改築には、中世からの過密で不衛生な地域を取り壊すことから、広い放射状の大通りや大小の公園、下水道、噴水と送水路の建設などがある。

緊急の課題は「都市圏の人口増加」

日本では少子高齢化による人口減少につい注目が集まりがちですが、世界基準でみると、より緊急の課題として挙がるのがじつは「都市圏の人口増加」です。たとえば中国では、今後10数年の間に地方から2億5000万人もの人口を大都市圏に移すという野心的な計画が立てられています。この計画が進めば、2025年には9億人の中国人が都市部に住むことになると言われています。

『OVERVIEW 宇宙から見たちっぽけな地球のすごい景色』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
多くの人にとって都市に住むことが当たり前になるにつれ、都市自体のインフラも、住民たちのニーズに応じるべく、新たな負担に備えていかなければなりません。

人口の分布が大きく変わっていく未来に向けて、限られた空間の中でどのような「住みか」を形作っていくべきか――すなわち「都市計画」は、住む側の当事者である私たち一人ひとりにとっても決して無関係の話ではありません。

地球の“表面”で見ている「いつもの視点」から切り離されることで、人は物事を異なる角度から見ることができるようになります。人類が造り出した建物の複雑さや、開発した場所の入り組んだ様子、そして地球に与えている影響の大きさを深く理解し、この世界の“本当の姿”に一歩迫ることができるのです。

「宇宙から見た都市」の何ともすさまじい絶景


アシャンプラ(スペイン)。スペイン・バルセロナ市のアシャンプラ区は正確な格子状の道路と共通の中庭のある共同住宅が特徴

世界各地のユニークな衛星写真を紹介し60万人以上のフォロワーをもつインスタグラムアカウント「Daily Overview」の開設者、ベンジャミン・グラント氏は、「宇宙空間というマクロの視野から、地上のさまざまな環境に置かれた人たちの生活を想像し、何がうまくいくか、改善するにはどうしたらいいかを考えることが、よりよい暮らし方のアイデアを得るための出発点になる」と説きます。
写真を主体にした著書『OVERVIEW 宇宙から見たちっぽけな地球のすごい景色』から特に世界のさまざまな「住」の在り方がわかる写真をご紹介します。

計画的に建てられたコミュニティ

●サン・レイクス(アメリカ)



アメリカ、アリゾナ州のサン・レイクスは計画的に建てられたコミュニティ。およそ1万4000人の住民のほとんどが高齢者だ。国勢調査によると、6683戸の世帯のうち、18歳未満の子どもがいるのはわずか0.1%だった。

●ドゥラ・アルバーレーン(バーレーン)


まだ建設中のドゥラ・アルバーレーンはペルシャ湾内に13の人工島を配し、主に宅地として使われる予定。プロジェクトの建設費は60億USドル(約6400億円)と見積もられる。

●デリー(インド)


インドのデリーの人口はおよそ1600万人。ここに見えるサントッシュ・パークとアタム・ナガー地域には首都圏の最貧層の多くが住み、最も立てこんだ人口密集地となっている。

118の小さな島々でできている都市

●ヴェネツィア(イタリア)


人口約26万5000人のヴェネツィアは、118の小さな島々が運河でへだてられ、橋でつながれてできている都市だ。潮水が危険なレベルまで上がることが予想され、市はアドリア海の水がヴェネツィアのラグーナに浸入する可能性があるとして、3つの水路に78基の巨大な鋼鉄の水門を建設した。重さ300トン、幅28m、高さ20mのパネルが、海底を掘って造られた大規模なコンクリートの基礎に固定されている。


●セントラル・パーク(アメリカ)


アメリカ、ニューヨーク市のセントラル・パークは面積341ha、マンハッタン島の6%を占める広さだ。この公園が初めて採用して後世に影響を与えた設計のひとつに「歩車分離システム」がある。歩行者や自転車、馬、車がそれぞれ交わらないようになっているのだ。公園内には数えきれないくらい多くのテニスコートや野球場、アイススケートリンク、プールがある。また、ニューヨークシティマラソンとニューヨークシティトライアスロンのゴールでもある。

10万人の難民が暮らしている

●ダダーブ難民キャンプ(ケニア)


右側に見えるハガデラは、ケニア北部のダダーブ難民キャンプのうち最大の地区で、10万人の難民が暮らしている。ソマリアを追われてダダーブにたどり着く難民がさらに増加しているのに対処するため、国連は左に見える「Ifo」「Ifo 2」などの新たな増設区域に人々を移しはじめた。ダダーブは世界最大の難民キャンプで、合計40万人と推定される人々が住んでいる。

●パルマノーヴァ要塞(イタリア)


パルマノーヴァはイタリアにある星形要塞。どの壁を攻撃されても、星の隣りあった2つの突端部から、敵の背後を撃って防御することができるようになっている。パルマノーヴァをとり囲む3つの環(わ)はそれぞれ1593年、1690年、1813年に完成した。

●オルドスのゴーストタウン(中国)


中国オルドス市は世界最大のゴーストタウン(中国語で鬼城)であると言ってまちがいないだろう。過去10年、数々の宅地建設のプロジェクトによって住宅が増え、受け入れ人口は100万人以上に膨れ上がった。ところが2016年の報告によると、新しい建物にはわずか2%しか入居者がなく、その他の建設プロジェクトも放棄されているという。この画像に写るカンバシ新区には、真新しくモダンな設計の文化的アトラクション施設が数多くあるが、明らかに車がほとんど走っていない。

●パリ(フランス)


フランスの首都パリの中心部の街路図と特徴ある景観は、大部分が1853年から1870年にかけて皇帝ナポレオン三世が命じ、ジョルジュ=ウジェーヌ・オスマンが監督した大規模な公共事業プログラムによるものだ。オスマンが行った改築には、中世からの過密で不衛生な地域を取り壊すことから、広い放射状の大通りや大小の公園、下水道、噴水と送水路の建設などがある。

緊急の課題は「都市圏の人口増加」

日本では少子高齢化による人口減少につい注目が集まりがちですが、世界基準でみると、より緊急の課題として挙がるのがじつは「都市圏の人口増加」です。たとえば中国では、今後10数年の間に地方から2億5000万人もの人口を大都市圏に移すという野心的な計画が立てられています。この計画が進めば、2025年には9億人の中国人が都市部に住むことになると言われています。

『OVERVIEW 宇宙から見たちっぽけな地球のすごい景色』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
多くの人にとって都市に住むことが当たり前になるにつれ、都市自体のインフラも、住民たちのニーズに応じるべく、新たな負担に備えていかなければなりません。

人口の分布が大きく変わっていく未来に向けて、限られた空間の中でどのような「住みか」を形作っていくべきか――すなわち「都市計画」は、住む側の当事者である私たち一人ひとりにとっても決して無関係の話ではありません。

地球の“表面”で見ている「いつもの視点」から切り離されることで、人は物事を異なる角度から見ることができるようになります。人類が造り出した建物の複雑さや、開発した場所の入り組んだ様子、そして地球に与えている影響の大きさを深く理解し、この世界の“本当の姿”に一歩迫ることができるのです。


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