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韓国代表キャプテン「日本は自信に満ち溢れていた」「日本のプレスは凄まじかった」

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      大迫(手前)のポストプレーに手を焼いたキム・ヨングォン(後方)。前半の韓国守備陣は混迷を極めた。


 日本サッカーをよく知る男が、偽らざる想いを明かした。

 3月25日に日産スタジアムで開催された日本代表vs韓国代表の一戦は、ホームチームの3-0快勝に終わった。序盤から攻勢を仕掛けた森保ジャパンは山根視来、鎌田大地のゴールで2点のリードを奪って前半を終了。後半はやや攻め込まれる場面もあったが敵にひとつのビッグチャンスも与えず、終盤にCKから遠藤航がダメ押しヘッドを決めて引導を渡した。

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 試合後、韓国メディア向けのオンライン会見に臨んだのが、この日の韓国代表でキャプテンマークを巻いたDFキム・ヨングォンだ。かつてFC東京、大宮アルディージャでプレーし、現在はガンバ大阪の最終ラインで幅を利かせるレフティーCBは、「このゲームから多くを学んだ」と語り、疲れ切った表情でインプレッションを述べた。

「認めるべきところは認めなければいけない、と思う。学ぶべきことはたくさんある。残念だけどパフォーマンスが日本より劣っていたのは真実だ。足りない部分が本当に多い。でも、今日は代表ゲームの最後の試合じゃない。将来を考えるなら、課題をしっかりフォーカスして、より良い方向に進化していかなければならない」

 報道陣から「日本代表の出来」について問われると、「やはりパスワークが素晴らしかった。予見はしていたが対応が十分ではなく、止められなかった」と振り返り、「相手は守備が固く、攻撃には勢いがあった。上手く僕たちの守備のギャップを突いてきたんだ。日本のパフォーマンスを称えるしかない」と脱帽。コンディションに関しては「100%ではないが問題なかった。フィジカル云々は言い訳でしかない」と言い切った。


チームとしての連動性においても、日本は韓国の上を行っていたと評する。

「日本のボールに対するプレッシングは凄まじかった。チームとして意図を持って取り組み、良い準備してきたのが分かったし、自信に満ち溢れていたように思う。僕たちはもっと闘争心を前に出して戦うべきだったが、混乱したり、連携を欠いていたり、さまざまな要素がそれを可能にしなかった。自分がもっと、強い姿勢でリードする必要もあったと反省している」

 努めて冷静に振る舞い、的確にチームの課題を指摘し、最後は前を向いたキム・ヨングォン。さすがは主将を託されただけのことはある。ようやく練習再開となったガンバ大阪に合流し、まずはJリーグでの捲土重来を期す。