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前回と同じ結果に終わった韓国総選挙  注目の大物の当落の結果は!



 過半数の獲得及び第1党を目指し、与党「国民の力」(国民)と最大野党「共に民主党」(民主)が激突した韓国の第22代国会議員選挙(総選挙)が終わった。

 結果は「国民」が108議席(選挙区90議席、比例18議席)、「民主」が174議席(選挙区161、比例13)と、「民主」の圧勝に終わった。

 今回の選挙で台風の目となった「玉ねぎ男」こと曺国(チョ・グック)元法務相率いる「祖国革新党」(祖国)は予想通り、比例で11議席を獲得した。選挙区と比例を含めた定数300議席の残りの3議席を少数政党の「改革新党」(2)と「進歩党」(1)が分け合う形となった。

 投票率は歴代2番目の最高率となった前回(2020年4月)の66.2%を0.8ポイント上回る67%だった。

 惨敗した「国民」は地区別でみると、ソウル(48議席)11、京畿道(60議席)6、仁川(14議席)2と、首都圏では前回(ソウル=16、京畿道=7、仁川=1)同様に完敗したことが第1党になれなかった最大の要因である。

 しかし、今回の選挙結果を前回と比較すると、「国民」(前回の党名は「未来統合党」)は前回は103議席(選挙区84、比例19)だったので3議席増やしたことになる。他方、「民主」は前回180議席(選挙区163、比例17)を獲得しているので逆に今回は6議席減らしたことになる。

 開票前の地上波テレビ3局の出口調査では「国民」は100議席を割るとの出口調査もあっただけにそれを回避できたのは政権与党にとっては最低限の成果だったと言えなくもない。仮に野党陣営が200議席を取れば、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は完全に野党に手足を縛られ、大統領の拒否権行使を阻止されるだけでなく、最悪の場合、朴槿恵(パク・クネ)元大統領のように野党から弾劾される恐れもあった。

 従って、与党が100議席を割らなかったので見方によっては現状のままである。韓国は大統領中心制の国なので米国同様に大統領が、政権が変わらない限り、内政、外交も大きな変動はない。

 但し、尹大統領の政権運営は困難を極めるであろう。「ねじれ現象」の「与小野大の国会」勢力図を変えられなかったわけだから、予算、法案など何一つ通すにせよ野党から何かとブレーキを掛けられることになる。野党の協力なくして何も前に進めることはできない。

 今回の選挙では大物議員の当落に関心を寄せていたが、その結果は以下の通りである。

□「当選者」

▲「国民の力」の権寧世(クォン・ヨンセ)前統一部長官(ソウル龍山区)

 第16代から18代まで3期連続当選し、その後2度落選したものの前回、カムバックを果たした与党の重鎮、権寧世候補(65歳)は「民主」の姜太雄(カン・テウン)候補(60歳)の再挑戦を51.8%対47.0%と、撥ね退けた。前回は0.6ポイント(890票)の僅差だった。

▲「国民」の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)元院内代表(ソウル銅雀区乙)

 「野党のマドンナ」と称されている羅卿瑗候補はテレビ地上波3社の出口調査では敗北の可能性が指摘されていたが、蓋を開けてみると、元釜山警察庁幹部の柳三榮(リュ・サムヨン)(59歳)候補を54%対46%と、大差で破り、カムバックを果たした。「民主」の李在明(イ・ジェミョン)代表は「尹政権を誕生させた責任がある」として羅候補を追い落とすため6度も現地入りしていた。

▲「国民」の安哲秀(アン・チョルス)(城南市盆唐区甲)

 次期有力大統領候補の安哲秀候補(62歳)も出口調査では対立候補に敗れるとの予想が出ていたが、53.3%対46.7%と、京畿道最大の激戦区を制した。対立候補の李光宰(リ・グァンジェ)候補(59歳)は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領秘書室国情状況室長や江原道知事、国会事務総長など歴任していた。

▲「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)共同代表(京畿道華城市乙)

 「国民」の元代表だった李俊錫候補(39歳)は「国民」から追われ、新党(「改革新党」)を結成し、選挙選に臨んだが、ヒュンデグループ出身の「民主」の孔泳云(コン・ヨンウン)候補(59歳)との接戦(42.4%vs39・7%)を制し、初当選を果たした。大統領の椅子に最も近いニューリーダと言われていただけに保守再編のキーマンとなりそうだ。

□落選者

▲「国民」の元喜龍(ウォン・ヒヨン)前国土交通部長(仁川市桂陽区乙)

 国会議員を3期務めた後、済州道知事を2期務めた尹政権誕生の立役者の一人で、国土交通部長官の元喜龍候補(60歳)は「民主」の李代表に45.5%対54.1%で敗れ去った。出口調査では10~15ポイントの差が開くとされていたので善戦したことになる。

▲「国民」朴振(パク・チン)前外相(ソウル西大門区乙)

 尹政権下で初代外相を務め、日韓関係修復に努めたことで知られているベテラン政治家の朴振前外相(67歳)は地元出身の「民主」の2回生議員、金映豪(キム・ヨンホ)候補(56歳)に42.4%対57.6%で完敗した。

▲韓日議連会長の鄭鎭碩候補(チョン・ジンソク)(忠清南道の公州·扶余)

 「国民」の鄭鎭碩候補(63歳)。文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で初代青瓦台(大統領府)代弁人、青瓦台国民疎通秘書官を担った重鎮だが、「民主」の朴洙賢(パク・スヒョン)候補(59歳)に48・4%対50.7%と僅差で敗北し、6選を阻まれた。

▲「民主」の洪翼杓(ホン・イッピョ)院内総務(ソウル草束乙)

 文在寅(ムン・ジェイン)政権下で「民主」No.2の院内代表だった洪翼杓候補(56歳)は党を飛び出て、新党「新たな未来」から出馬したが、「TV朝鮮」夜の9時のニュースアンカーで知名度は抜群の「国民」の申東煜(シン・ドンウ)候補(56歳)に42.5%対57.5%と大差を付けられ、3選を果たせなかった。

▲「新たな未来」の李洛淵(イ・ナギョン)代表(光州市・光山区)

 文在寅前政権の初代首相で、民主党代表にも選ばれたことのある李洛淵候補(74歳)は民主党と袂を分かれ新党「新たな未来」を創設し、出馬したが、「民主」の現職議員である閔馨培(ミン・ミョンベ)候補(63歳)に13.8%対76.1%と、約60ポイント以上も差を付けられ、惨敗した。これにより政治生命を絶たれることになる。

▲「新たな未来」の洪永杓(ホン・ヨンピョ)選対委員長(仁川富平乙)

 民主党の院内代表に選ばれたこともある「文在寅派」の顔であった洪永杓候補(67歳)は公認を得られなかったことから民主党を離党し、「新たな未来」から出馬したが、「民主」の新人朴善源(パク・ソンウォン)候補(53歳)が当選。洪候補は2位の「国民」の李賢雄(イ・ヒョンウン)候補に得票率で後塵を拝した。

 この他に忠清南道瑞山·泰安から出馬した韓日議員連盟所属の「国民」の成一鍾(ソン・イルジョン)候補(61歳)は「民主」の趙漢起(チョ・ハンギ)候補(57歳)との接戦(51.5%対48.4%)を制し、再選を果たしたが。選挙区をソウルの江南区から九老乙に移し、出馬した「国民」の元脱北者、太永浩(テ・ヨンホ)候補(61歳)は「民主」の対立候補に40.1%対59.9%と引き離され、再選を果たせなかった。

 


大統領中心制の韓国では結局現状維持w

前回と同じ結果に終わった韓国総選挙  注目の大物の当落の結果は!



 過半数の獲得及び第1党を目指し、与党「国民の力」(国民)と最大野党「共に民主党」(民主)が激突した韓国の第22代国会議員選挙(総選挙)が終わった。

 結果は「国民」が108議席(選挙区90議席、比例18議席)、「民主」が174議席(選挙区161、比例13)と、「民主」の圧勝に終わった。

 今回の選挙で台風の目となった「玉ねぎ男」こと曺国(チョ・グック)元法務相率いる「祖国革新党」(祖国)は予想通り、比例で11議席を獲得した。選挙区と比例を含めた定数300議席の残りの3議席を少数政党の「改革新党」(2)と「進歩党」(1)が分け合う形となった。

 投票率は歴代2番目の最高率となった前回(2020年4月)の66.2%を0.8ポイント上回る67%だった。

 惨敗した「国民」は地区別でみると、ソウル(48議席)11、京畿道(60議席)6、仁川(14議席)2と、首都圏では前回(ソウル=16、京畿道=7、仁川=1)同様に完敗したことが第1党になれなかった最大の要因である。

 しかし、今回の選挙結果を前回と比較すると、「国民」(前回の党名は「未来統合党」)は前回は103議席(選挙区84、比例19)だったので3議席増やしたことになる。他方、「民主」は前回180議席(選挙区163、比例17)を獲得しているので逆に今回は6議席減らしたことになる。

 開票前の地上波テレビ3局の出口調査では「国民」は100議席を割るとの出口調査もあっただけにそれを回避できたのは政権与党にとっては最低限の成果だったと言えなくもない。仮に野党陣営が200議席を取れば、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は完全に野党に手足を縛られ、大統領の拒否権行使を阻止されるだけでなく、最悪の場合、朴槿恵(パク・クネ)元大統領のように野党から弾劾される恐れもあった。

 従って、与党が100議席を割らなかったので見方によっては現状のままである。韓国は大統領中心制の国なので米国同様に大統領が、政権が変わらない限り、内政、外交も大きな変動はない。

 但し、尹大統領の政権運営は困難を極めるであろう。「ねじれ現象」の「与小野大の国会」勢力図を変えられなかったわけだから、予算、法案など何一つ通すにせよ野党から何かとブレーキを掛けられることになる。野党の協力なくして何も前に進めることはできない。

 今回の選挙では大物議員の当落に関心を寄せていたが、その結果は以下の通りである。

□「当選者」

▲「国民の力」の権寧世(クォン・ヨンセ)前統一部長官(ソウル龍山区)

 第16代から18代まで3期連続当選し、その後2度落選したものの前回、カムバックを果たした与党の重鎮、権寧世候補(65歳)は「民主」の姜太雄(カン・テウン)候補(60歳)の再挑戦を51.8%対47.0%と、撥ね退けた。前回は0.6ポイント(890票)の僅差だった。

▲「国民」の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)元院内代表(ソウル銅雀区乙)

 「野党のマドンナ」と称されている羅卿瑗候補はテレビ地上波3社の出口調査では敗北の可能性が指摘されていたが、蓋を開けてみると、元釜山警察庁幹部の柳三榮(リュ・サムヨン)(59歳)候補を54%対46%と、大差で破り、カムバックを果たした。「民主」の李在明(イ・ジェミョン)代表は「尹政権を誕生させた責任がある」として羅候補を追い落とすため6度も現地入りしていた。

▲「国民」の安哲秀(アン・チョルス)(城南市盆唐区甲)

 次期有力大統領候補の安哲秀候補(62歳)も出口調査では対立候補に敗れるとの予想が出ていたが、53.3%対46.7%と、京畿道最大の激戦区を制した。対立候補の李光宰(リ・グァンジェ)候補(59歳)は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領秘書室国情状況室長や江原道知事、国会事務総長など歴任していた。

▲「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)共同代表(京畿道華城市乙)

 「国民」の元代表だった李俊錫候補(39歳)は「国民」から追われ、新党(「改革新党」)を結成し、選挙選に臨んだが、ヒュンデグループ出身の「民主」の孔泳云(コン・ヨンウン)候補(59歳)との接戦(42.4%vs39・7%)を制し、初当選を果たした。大統領の椅子に最も近いニューリーダと言われていただけに保守再編のキーマンとなりそうだ。

□落選者

▲「国民」の元喜龍(ウォン・ヒヨン)前国土交通部長(仁川市桂陽区乙)

 国会議員を3期務めた後、済州道知事を2期務めた尹政権誕生の立役者の一人で、国土交通部長官の元喜龍候補(60歳)は「民主」の李代表に45.5%対54.1%で敗れ去った。出口調査では10~15ポイントの差が開くとされていたので善戦したことになる。

▲「国民」朴振(パク・チン)前外相(ソウル西大門区乙)

 尹政権下で初代外相を務め、日韓関係修復に努めたことで知られているベテラン政治家の朴振前外相(67歳)は地元出身の「民主」の2回生議員、金映豪(キム・ヨンホ)候補(56歳)に42.4%対57.6%で完敗した。

▲韓日議連会長の鄭鎭碩候補(チョン・ジンソク)(忠清南道の公州·扶余)

 「国民」の鄭鎭碩候補(63歳)。文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で初代青瓦台(大統領府)代弁人、青瓦台国民疎通秘書官を担った重鎮だが、「民主」の朴洙賢(パク・スヒョン)候補(59歳)に48・4%対50.7%と僅差で敗北し、6選を阻まれた。

▲「民主」の洪翼杓(ホン・イッピョ)院内総務(ソウル草束乙)

 文在寅(ムン・ジェイン)政権下で「民主」No.2の院内代表だった洪翼杓候補(56歳)は党を飛び出て、新党「新たな未来」から出馬したが、「TV朝鮮」夜の9時のニュースアンカーで知名度は抜群の「国民」の申東煜(シン・ドンウ)候補(56歳)に42.5%対57.5%と大差を付けられ、3選を果たせなかった。

▲「新たな未来」の李洛淵(イ・ナギョン)代表(光州市・光山区)

 文在寅前政権の初代首相で、民主党代表にも選ばれたことのある李洛淵候補(74歳)は民主党と袂を分かれ新党「新たな未来」を創設し、出馬したが、「民主」の現職議員である閔馨培(ミン・ミョンベ)候補(63歳)に13.8%対76.1%と、約60ポイント以上も差を付けられ、惨敗した。これにより政治生命を絶たれることになる。

▲「新たな未来」の洪永杓(ホン・ヨンピョ)選対委員長(仁川富平乙)

 民主党の院内代表に選ばれたこともある「文在寅派」の顔であった洪永杓候補(67歳)は公認を得られなかったことから民主党を離党し、「新たな未来」から出馬したが、「民主」の新人朴善源(パク・ソンウォン)候補(53歳)が当選。洪候補は2位の「国民」の李賢雄(イ・ヒョンウン)候補に得票率で後塵を拝した。

 この他に忠清南道瑞山·泰安から出馬した韓日議員連盟所属の「国民」の成一鍾(ソン・イルジョン)候補(61歳)は「民主」の趙漢起(チョ・ハンギ)候補(57歳)との接戦(51.5%対48.4%)を制し、再選を果たしたが。選挙区をソウルの江南区から九老乙に移し、出馬した「国民」の元脱北者、太永浩(テ・ヨンホ)候補(61歳)は「民主」の対立候補に40.1%対59.9%と引き離され、再選を果たせなかった。



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