文在寅前大統領「自責の念で眠れず…国民に申し訳ない」

2/10(月) 7:29配信　ハンギョレ新聞

文在寅前大統領、退任後初のインタビュー　尹錫悦検察総長の抜擢「悔やんでも悔やみきれない」　戒厳宣言を聞いて「妄想の病が深いと思った」　早く責任を認めることが尹大統領に残された道理　　政権を取り戻すのが民主党の歴史的責務　勝つためにはもっと包容し拡張しなければ

　文在寅（ムン・ジェイン）前大統領は7日「今回の戒厳・弾劾事態を見て、言葉にできないほどの自責の念で、眠れない夜を過ごした」とし、「総体的に尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権を誕生させたことについては、国民に申し訳ない」と述べた。文前大統領はハンギョレとのインタビューでこのように明らかにし、在任時代に尹錫悦検事の検察総長抜擢については「悔やんでも悔やみきれない」と語った。

　文前大統領が2022年5月に退任した後、インタビューに応じたのは今回が初めて。インタビューは7日午後、慶尚南道梁山市（ヤンサンシ）の平山村（ピョンサンマウル）の自宅で2時間にわたり行われた。文前大統領は12・3非常戒厳宣言時の衝撃と怒り、韓国民主主義の未来、共に民主党の進路など最近の懸案だけでなく、在任時代に尹錫悦検事を検察総長に抜擢した過程についても率直に自身の考えを打ち明けた。

　文前大統領は昨年12月3日夜、非常戒厳のニュースを聞いて「最初は信じられず、ユーチューブのフェイクニュースかとまで思った。野党を反国家勢力だとして一挙に撲滅するという話を聞いて、尹大統領の妄想の病は深いと思った」と述べた。尹大統領が弾劾裁判で内乱容疑を否定する姿については、「何とか延命しようとする態度があまりにも醜く、（見ているうちに）悲しくなった。今からでも責任を認め、国を早く安定させることに協力するのが大統領に残された道理だ」と語った。

　文前大統領は在任初期、ソウル中央地検長だった尹錫悦氏を検察総長に抜擢した過程について、「賛否両論あった。反対意見は少数だったが、尹検事を近くで見てきた人たちの意見だったため、かなり悩んだ」と明らかにした。さらに、「最終候補二人のうち、一人は検察改革に反対していたが、尹候補者は支持すると述べた。当時、私とチョ・グク民情首席が検察改革にあまりにもこだわっていたというか、それで尹候補を選んだのだが、その瞬間が悔やんでも悔やみきれない」と語った。

　文前大統領は尹大統領当選後、「あんな人たちに政権を渡したのかという虚しさが非常に大きかった。その上、今回戒厳・弾劾事態が起きたので、国民に申し訳ない気持ちで眠れないほどだった」と語った。さらに「尹大統領が誕生するきっかけになったのは、検察総長の任命だが、さらに残念なのは、先の大統領選挙での敗北だ」とし、「総体的に尹錫悦政権を誕生させたことについては、文在寅政権の人たちもその責任を免れることはできないだろうし、もちろん私に最も大きな責任がある。国民に申し訳ない」と述べた。

　文前大統領は「必ず大統領選挙で政権を取り戻すのが民主党の歴史的責務」だとしたうえで、「民主党が勝つためには、もう少し包容し拡張しなければならない。競争を分裂だと批判して押しのけるのは、民主党を狭くすることだ」と述べた。また「今、民主党にはイ・ジェミョン代表のライバルがいない。そうであればあるほど拡張しなければならない。（旧正月連休の時に訪ねてきた）イ代表にもこのような話をし、イ代表も私と同じ考えを持っていた」と補足した。

パク・チャンス大記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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もう一回、文在寅に大便民国大統領に就任してほしい。