退職金、年次有給休暇手当など、5千万ウォン相当の賃金を搾取されたある移住労働者が、賃金未払いを申告して労働当局の調査を受けていた途中、不法滞在者として逮捕された。 （中略）

19日、外国人移住労働協議会(協議会)等の説明を総合すれば、フィリピン国籍のA氏は18日水原市雇用労働部京畿支庁を訪ね賃金未払い陳情人調査を受け不法滞留で逮捕されたことが確認された。 A氏は京畿道龍仁市のある工場で2014年から働き、昨年11月に退職したが、今までも退職金と年次手当てなど約5千万ウォンを受け取れなかったと知られた。 これに対し、A氏は会社を相手に未払い賃金請求の陳情を提起した。

問題は調査後に発生した。 A氏が約4時間の調査を終えた後、帰宅しようとした途中、業者関係者と出会い、喧嘩になった。 当時、A氏の調査に同行した肉服協議会の運営委員長は「勤労監督官が見守っているのに社長の息子であり業者の理事がA氏の胸ぐらをつかむなど言いがかりをつけた」と説明した。 2人の衝突に通報を受けて出動した警察は、A氏の滞在期間満了を確認し、出入国管理法違反の疑いで手錠をかけ、現行犯逮捕した。
（引用ここまで）

　韓国での外国人労働者って日本よりも割合的には多くてですね。
　絶対数では日本のほうが多いのですが、労働者数の率で見ると韓国のほうが多くなっているのです。
　その大多数を占めているのが中国の朝鮮族。
　あとウズベキスタンの高麗人。

　それ以外にもいわゆる出稼ぎ外国人は多数います。
　去年のリチウム電池発火事故で亡くなったのも多くが外国人でしたね。



　亡くなられた方のほとんどが中国籍の外国人労働者でした。



　彼ら外国人労働者はだいたいこんな感じで劣悪といっていい労働環境に置かれています。
　今回はフィリピン人労働者への退職金やらなんやらで5000万ウォンを不払いしていたことに揉めて、通報を受けた警察官がフィリピン人の滞在期間をチェックしたら不法滞在であることが判明して逮捕されたと。
　まあ、不法滞在についてはしょうがない。
　だけど、退職金等々を支払わせる努力はしてほしいかな。どうやったら持ち出せるのかはしらんが。

　とまあ、こんな感じでより弱い立場の人にはよりひどい賃金不払いがあるのですね。
　1兆8000億ウォンもあるって話ですから、別に外国人差別ってわけでもないんですよ。
　脆弱層に向けてはより激しく賃金未払いがあるってことなのです。
　……救われないことに変わりはないか。