6月3日の韓国大統領選挙まであと1週間となった27日、最後の中央選挙管理委員会主管テレビ討論会が行われた。この討論会で、最大野党・共に民主党の李在明（イ・ジェミョン）候補と野党・改革新党の李俊錫（イ・ジュンソク）候補が、昨年12月3日の非常戒厳宣布当日における李俊錫候補の行動を巡って攻防を繰り広げた。

　27日午後8時、ソウル市麻浦区のMBCスタジオで行われた「政治分野」をテーマにした主導権討論で、李在明候補は李俊錫候補に「酒を飲んでいたが、その時（非常戒厳宣布があった時）家に帰り、シャワーを浴びて時間を引き延ばしたというのは到底、納得できない。釈明してほしい」と言った。

　これに対して李俊錫候補は「家が近い所にあり、食事の場にいた他の議員も同じようにした。私が（国会に）入ろうとしなかったというのは虚偽事実だ」と反論した。
（引用ここまで）

　昨日、テレビ討論会があったのですがまあ……ひどかったですね。
　「政治分野」と「外交安保」についてだったのですが、イ・ジェミョンはなにを聞かれても「それは内乱」としか言わないし、裁判について聞かれたら「不当裁判」としか言わない。
　もう最初から対応を決めていたのでしょうね。
　このテレビ討論会で差がついても逆転はされないって見込んだってことか。

　おまけに「それはいまの話じゃないよね」って誰もいわないから、イ・ジェミョンの手のひらに転がされているようにも見えたっていう。
　これといった舌禍もなしで切り抜けてしまった模様です。
　まあ、どちらにしてもこのテレビ討論会による支持率の増減は見ることができない（世論調査発表は今日から禁止）ので影響は最低限ですかね。



　こんな虚しい討論会ははじめてってレベルでひどかったと思いますが。
　特に外交についてはなんの収穫もなし。
　自分が大統領になったらどのような外交方針を取るのかすら言えずに、延々と口論して終わりでした。

　これでテレビ討論会も終了で候補者が一同に集うこともなし。
　あとは遊説で各地を回るだけってところになります。
　よほどの舌禍を起こさないかぎりはイ・ジェミョンの勝利は揺るがないってところです。

　っていっても「国が借金してはダメだっていうのはバカ」発言が許されていて、支持率50%を超えているのですからもうなに言っても大丈夫なんじゃないかって気もします。
　完全にバンドワゴン効果が出てますね。中道派、無党派層が勝ち馬に乗ろうとするターンになっています。
　結果的には差は5%にも満たない数字で「接戦に見える」とは思います。でも、それはいつものことなんですよね。
　負ける側がなんとかして結集して追いこもうとするのだけども追いつかないってパターンなのです。