共に民主党が4日、国会法制司法委員会全体会議を開き、最高裁判事の増員を骨子とした裁判所組織法改正案を処理する方針を立てたことが確認された。 李在明（イ・ジェミョン）大統領当選初日から司法府にメスを入れるわけだ。

韓国日報の取材を総合すると、法司委はこの日午後2時、1小委を開く。 民主党は小委で裁判所組織法改正案を処理した後、午後4時、法司委全体会議に上程して議決する方針だ。 改正案は5日に開かれる国会本会議で処理される可能性が高い。

民主党は同日、最高裁判事を現行の14人から30人に増やす金容敏（キム·ヨンミン）議員案と100人に増やす張庚泰（チャン·ギョンテ）議員案を併合して審査する計画だ。 法司委の民主党幹事である朴範界（パク·ボムゲ）議員も、最高裁判事を30人に増やす案を代表発議したが、非法曹人の最高裁判事任用資格が論議になると、取り下げた。 民主党は同日、30人に増やす案を推し進めるだろうという見方が有力だ。 （中略）

国民の力のパク・ジュンテ議員は先月14日、法司委全体会議で裁判所組織法改正案推進に反対し「ベネズエラのウゴ・チャベス政権の時、最高裁判事を20人から32人に遅くし、全て自分の味方で満たしていた」とし、「チャベスが死亡するまでベネズエラ最高裁は4万5000件の判決をしたが、この中で政権に反する判決は1件もないという分析結果もある」と指摘した。 一部では、イ・ジェミョン大統領の公職選挙法事件を最高裁全員合議体が有罪趣旨で破棄差し戻したことに対する報復と見ている。
（引用ここまで）

　さて、昨日の大統領選挙でイ・ジェミョンが勝利しまして。
　どのような政策を行っていくかが注目されています。

　選挙中、イ・ジェミョンは「私は決して報復はしない」と述べていました。
　「まずやるべきことは経済回復」「経済回復タスクフォースを立ち上げる」「私こそが政治報復の害悪をよく知っている人物だ」としていました。

韓国大統領選　李在明氏「政治報復は決してしない」（聯合ニュース・朝鮮語）

　なもんで、どんな政策を最初にやるかが注目されていたのですが。
　国会で最初にやることが「大法院（最高裁に相当）への報復」でした。
　……ですよねー。



　一応、以前に国会に提出されていた「30人に増やして、かつ非法曹人も大法官（最高裁判所裁判官に相当）にすることができる」との法律は取り下げられています。
　さすがに「キム・オジュンも大法院になれる」ってのはやりすぎだったと認識しているようです。

　ですが、大法官を30人にするか、もしくは100人にするかの法律が「イ・ジェミョンが当選して最初の立法府の仕事」ですからね。
　昨日にこれからの5年間、「韓国は独裁時代がはじまる」って話をしましたけど。



　こういうことです。
　共に民主党とイ・ジェミョンは徹底して政敵を叩き、報復に次ぐ報復を行うとの宣言ですよ。
　まず最初のやり玉に挙げられたのが「イ・ジェミョンに対して有罪（前提の高裁差し戻し）判決を出した大法院」ってわけです。