イ・ジェミョン大統領の大統領選挙公約である100兆ウォン国民ファンドを造成し、不動産に過度に集められた資本の好循環を誘導する新成長戦略案が国政企画委員会で迅速に具体化するものと見られる。国民ファンドは人工知能（ＡＩ）・半導体・バイオなど先端戦略産業に１００兆ウォンを集中投資し、その果実を国民と共有するという構想が盛り込まれた。 （中略）

国政企画委は、李大統領金融改革の核心構想の一つである国民ファンド造成議論にスピードを上げる見通しだ。イ・ハンジュ国政企画委員長はこの日、自身が院長である民主研究院を通じて「大韓民国本物の成長案内書」を公開し、規制・金融・行政・教育の4分野改革課題を提示した。

その中で金融改革分野で報告書は「金融資金が地帯追求から生産的で包容的な部門に流れるよう改革を推進する」と説明した。不動産に過度に集まっている資金を中小ベンチャーなど生産的部門に誘導し、国民ファンドを通じて先端戦略産業を裏付けるということだ。

李大統領はこれを通じて不動産に過度に集められた民間資金を米国のNVIDIAや台湾TSMCのような企業を育てる生産的な分野に好循環させ、新成長動力を設け、国民の租税負担も軽減できると期待している。同時に、不動産による家計負債管理を総括できるコントロールタワーの構築も検討する方針だ。
（引用ここまで）

　イ・ジェミョンが「韓国版NVIDIAを育てて国民と分かち合う」なんて話をしていました。
　正直、なにを言っているのか理解できないんですが。



　NVIDIAのような企業を国策で作る。
　その企業が得た利益を国民に3割与える。
　税金もいらない社会が実現する！

　……ってことらしいのですが。
　うん、なにを言ってんのかわかんねーな。



　その「韓国版NVIDIA」を作るためのタスクフォースが「不動産投資に偏った国民の投資先をこれらの企業に持ってこさせる」みたいな話をしていまして。
　けっきょくただの投資をさせるってことなのかねぇ。
　「株式の3割は国民の持ち分とする」とかではなくて、単にIPOするみたいな感じの話に見えますね。
　「全国民に分配すれば税金もいらなくなる」って話とはだいぶ遠い。
　ま、イ・ジェミョンの言っていることなんていつも分からないって言われればその通りではありますが。

　現状の韓国の投資先が不動産に偏りすぎてるのは健康的ではない、って認識があるのは幸いかな。
　どのくらい不動産に偏っているかっていうと、「スターの買った不動産、利益が出たのはどれ？」みたいなランキング形式のバラエティ番組が公共放送であるくらいには偏ってます。



　「芸能人の不動産売却益ランキング！」ってやっちゃうくらいには不動産投資が一般的ってことです。
　さすがにここからは脱したほうがいいとは思われます。