「鬼滅の刃 無限城編」、北米市場で興収トップ アニメ映画のオープニングで歴代最高記録に
(CNN) アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」が北米市場で公開された。公開初週の興行収入はアニメ映画としては過去最高記録となる推定7000万ドル(約103億円)を記録した。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント傘下のクランチロールが配給を手掛ける同作は、12日だけで3300万ドルを稼ぎ出し、1999年に公開された「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」の3100万ドルを超えた。
「無限城編」は、「鬼滅の刃」シリーズの映画としても過去最高のスタートを切った。これまでの記録は、2021年公開の「無限列車編」が2100万ドル、24年公開の「柱稽古編」が1150万ドルだった。
調査会社コムスコアのポール・ダーガラベディアン氏は「驚きのヒットと言ってもいい」と述べ、「この作品が(北米の興行収入で)ここまで支配的になるとは誰も予想できなかっただろう」と指摘した。同氏はまた「無限城編」を「興行収入の巨人」と呼んだ。コムスコアのデータによれば、9月公開作品としては歴代6位のオープニング記録だという。
興収分析サイト「ボックスオフィスセオリー」の創設者兼オーナーでもあるショーン・ロビンズ氏は、アニメ映画は「数年来、このような成績に向けて準備を進めてきた」と説明。「クライマックスを迎えて、最終3部作の幕開けとなるブロックバスター級の興行収入につながっている」とし、米国内では、特に「Z世代」や「アルファ世代」といった若年層を中心にこのジャンルのファン層が拡大し続けていると言い添えた。
週末の興行収入ランキング2位はワーナー・ブラザースの「死霊館 最後の儀式」で2610万ドル。3位はフォーカス・フィーチャーズの「ダウントン・アビー:ザ・グランド・フィナーレ」で1810万ドル。4位は、スティーブン・キングの「死のロングウォーク」が原作のライオンズゲートの「ザ・ロング・ウォーク」で1150万ドルだった。
今週末も、さまざまな年齢層やジャンルの観客を引きつける映画が好調だが、秋に向けてホラー作品に注目が集まっている。
ダーガラベディアン氏によれば、今月公開の「厳選された」ラインアップによって、チケット販売が今後数週間、好調を維持する可能性がある。今月はジョーダン・ピール監督の新作「HIM」も公開を控えている。
「鬼滅の刃 無限城編」、北米市場で興収トップ アニメ映画のオープニングで歴代最高記録に
(CNN) アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」が北米市場で公開された。公開初週の興行収入はアニメ映画としては過去最高記録となる推定7000万ドル(約103億円)を記録した。