倭国の無差別殺人
6月12日(火)1時52分配信
また無差別に人を襲う凄惨な事件です。10日、大阪ミナミの繁華街で2人が男に刺され亡くなりました。逮捕された男は刑務所を出所したばかりで、「死刑になると思ってやった」と話しています。
「動くな!動くな!」
日曜の昼下がり、大阪・ミナミの繁華街に警察官と思われる男性の叫び声が響きました。
「誰か目撃されていた方はいませんか!」
10日、大阪市中央区の路上で起きた通り魔事件。男女2人が亡くなりました。殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは住所不定・無職の礒飛京三容疑者(36)。その動機はあまりに理不尽なものでした。
「人を刺して殺してしまえば死刑になると思ってやったことです」(礒飛京三容疑者)
大阪市中央区東心斎橋の事件現場、近くには百貨店や商店街があり、多くの人々が行き交う場所です。最初に襲われたのは東京・東久留米市に住む音楽プロデューサー・南野信吾さん(42)でした。次に、現場に自転車で通りかかった飲食店経営の佐々木トシさん(66)が襲われました。礒飛容疑者は南野さんを刺した後もナイフを持った状態で移動します。距離にして30メートルくらいでしょうか。この場所を偶然通りかかった自転車に乗っていた佐々木さんを襲いました。目撃者の話によりますと、佐々木さんは現場の異変に気付いてUターンをして逃げるところだったといいます。
「『はよ逃げや』と声かけたけど、たぶんわからなかったんだね。包丁振りかざして(刺してる)姿を見た」(目撃者)
いったん佐々木さんの元を離れた礒飛容疑者ですが、きびすを返し、再び佐々木さんを刺したといいます。さらにその後、最初の被害者である南野さんのところに戻りました。現場には一日以上たった今もうっすら血の跡が残っていますが、ちょうどこのあたりで助けを呼ぶ南野さんの上に馬乗りになって、その後も執拗に刺し続けたということです。
防犯カメラにはナイフらしきものを握り走る男の姿が映っていました。写真では礒飛容疑者とみられる男が道路側に視線を向けているように見えます。
礒飛容疑者は事件を起こすおよそ1時間前に現場からすぐ近くの場所にある店で犯行に使われたナイフを購入したとみられています。警察の調べに対し、礒飛容疑者は「住む所も仕事もなく、自殺しようかと思いナイフを買った」と供述しているということです。
出所直後に話をした男性によりますと、礒飛容疑者は覚醒剤に手を出し2年ほど服役。先月24日に出所したときには「金も仕事も頼る人もいない」と陰うつな様子だったといいます。また、JNNの取材で、24日から8日まで保護観察所の紹介で宇都宮市内の住宅に暮らしていたこともわかりました。礒飛容疑者は自らこの家を退去、事件前日に知人を訪ねて大阪に入ったということです。
礒飛容疑者の性格について、小・中学校時代の同級生はこう話します。
「短気というか野心の強い男。『強くいたい』という思いを常に持っていた」(小・中学校の同級生)
理不尽な動機によって奪われた2つの命。2人とも礒飛容疑者と面識はなかったということです。亡くなった南野さんは自らが企画したイベントに参加するため大阪に来ていました。
「すごく熱心で、パワフルにやっていた。悔しくてなりません」(南野さんの同僚)
3人の娘を持ち、近所では子煩悩な父親として知られていたといいます。
「若くてまだお子さん小さいのに、気の毒な。怖いですね」(近所の人)
もう一人の犠牲者・佐々木さんは現場近くでラウンジを経営。毎日スポーツジムに通っていて、10日はその帰りだったといいます。
「本当に人に対して面倒見が良く、優しくて上品な方だった」(佐々木さんの知人)
取り調べに落ち着いた様子で応じているという礒飛容疑者。警察は容疑を殺人に切り替え、犯行に至った経緯や動機などについて詳しく調べを進めています。(11日23:59).最終更新:6月12日(火)3時49分
