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10(ヒトマル)戦車 試験終え初公開
最先端のC4I装備実用試験を終えて報道関係者に公開された陸自の最新鋭「10式」戦車。小型軽量化され、優れた機動力とC4I機能が特徴のハイテク戦車だ(6月14日、陸自富士学校で)
C4I機能を最大の特徴とする陸自の最新鋭「10(ヒトマル)式」戦車が6月14日、陸自富士学校で報道陣に公開された。技本が14年度から開発に着手、18年度末までに試作車両を完成し、19年度から走行試験、20年度からは射撃やネットワークなどの実用試験を行ってきたもので、21年12月「10式」と命名、制式化された。20年2月には試作車両が披露されているが、このほど実用試験を終えたのを機に正式公開された。新戦車は23年度中の富士教導団などを皮切りに順次部隊配備される。
富校グラウンドで併走 90式追い抜く敏捷性 この日は「10式」と「90式」両戦車が雨のグラウンドでジグザグの走行を競ったが、10式がコンパクトな車体で小回りのきく敏捷性を見せ、90式を1車両分抜いてゴールした。
「10式」戦車の最大の特徴は「C4I(指揮・統制・通信・コンピューター・情報)」機能で、陸自ネットワークに組み込まれ、戦車同士が位置や現況などの情報を共有できるほか、普通科の野外コンピューター・ネットワーク「基幹連隊指揮統制システム」とも連接、普通科部隊と一体化した作戦行動が可能となる。
また、ゲリコマ対処や市街地戦闘を想定し、90式に比べて重量で6トン減、全長で約40センチ、全幅で約16センチ減と小型化され、転輪も90式より1個少ない5個となっている。大型トレーラーで輸送する際、砲塔と車体を分割せずに輸送できるため機動力もアップする。
砲塔上部の「コマンダーズ・キューポラ(車長用展望塔)」はいち早く敵の姿を捉え、映像を車内のモニターに映し出す。砲手は発射ボタンのほかパネルタッチでも射撃ができるため、瞬時の交戦が可能だ。
主要諸元は全長9・42メートル、全幅3・24メートル、全高2・30メートル、全備重量は約44トンで、兵装は44口径120ミリ滑腔砲、12・7ミリ重機関銃、74式7・62ミリ機関銃各1。エンジンは水冷4サイクル8気筒ディーゼル(1200馬力)で、最高速度は時速70キロ。乗員3人。
6月の朝雲ニュース6/17日付
http://www.asagumo-news.com/news/201006/100617/10061701.htm
来年度から量産型の配備が始まります。
現在の配備価格は1両約9・5億円。これはメーカーの生産ライン投資分も含まれているので
量産が本格的に始まれば約7億円ほどに落ち込むと見られます。
今後、日本の本土に配備されている74式戦車(約600両)の代替を中期防衛計画で決定がなされている為、来年度以降の10式戦車量産型生産数の大幅UPが予想される。
10式戦車はReCS基幹連隊指揮システムと連携を行ない高度な戦闘情報ネットワークを構成し、陸上自衛隊でのRMAの一役を担うのと同時に、対テロ、対工作員戦闘の非対称戦闘の領域にも対応できる柔軟な運用に耐えられるシステムを既に組み込み済みである。
近年進む陸上自衛隊では部隊再編に伴い、師団の"少数精鋭化"を推し進めている。中枢政経師団、空中機動旅団、師団・混成団の旅団化、中央即応集団の再編(空挺団の増強)など、旧来型の軍事作戦を行う能力を保持しながらも各種特殊任務に対応できる様再編された。
またこの10式戦車の開発を生かした、機動戦闘車の開発が推し進められている。2015年には機動戦闘車の開発が完了し10式戦車同様、高度に情報化、シリーズ化され師団・旅団の新たな戦力になるだろう。
今回の10式戦車の登場は陸上自衛隊の新たな姿に布石を投じたことになる。
文責:gooom334