提灯型パーテーションを開発しました。柔らかな明りで顔と食事を照らす提灯型パーテーションの中では、会話中にマスクを外せるので、一緒に食事をする相手の顔が見えることはもちろん、相手の声も聞き取りやすいです。飛沫防止の機能も十分に持っているため、withコロナ時代においても気兼ねなく会食を行えます。
背景
コロナに対する感染対策として、大人数で集まる会食は控え、食事をする際も会話時はマスクを着用し、飲食するときのみマスクを取るといった「マスク会食」が推奨されています。(*1)しかし、マスクの着脱の手間や、マスクによって相手の表情が読み取れないことで、相手の考えや反応が分からないという、悩みが多くあります。会食の目的は、食事や会話を通じて集まった人々の親睦を深め、信頼関係を築くことです。そこで星のや東京では、マスクなしでも安心して会食をできる方法として特注の提灯型パーテーションの中に入り、飛沫を防ぎながらも、集まった人々と気兼ねなく食事や会話を楽しむことのできる「東京・提灯会食」を開発しました。現代に合わせて進化した「塔の日本旅館」という星のや東京のコンセプトに相応しいパーテーションを模索する中で、実用的かつ機能美に優れた提灯に着目し、ダイニングの空間に合う提灯型パーテーションを作製しました。
*1 内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」
「東京・提灯会食」の特徴
1 提灯の老舗と共同開発した提灯型パーテーション

パーテーションとして使用する提灯を作製したのは、江戸寛政年間創業、京都にある提灯の老舗「小嶋商店」です。骨組みから絵付けまで職人が作り上げたオリジナルの提灯型パーテーションが完成しました。伸縮性に富んだ提灯ならではの形状により、自由に出入りができ、提灯の一部を0.15mmの薄い透明のビニール製にすることで、顔を見ながら声を遮られず快適に会話を楽しめます。また提灯の中には電球が備わっており、中に入る人の顔と料理をやさしく照らします。直径75cm、高さ102cmの提灯の中では、ゆったりと食事ができます。
2 宿泊者が外来の招待可能
星のや東京のダイニングは、通常、宿泊者の方のみ、予約を受け付けていますが、本会食に限り、宿泊者が外来の方をダイニングに招待できます。結婚に向けた両家顔合わせや、誕生日や記念日、ビジネス会食など、用途に合わせて、コロナ禍で会うことのできなかった大切な方との会食の機会を用意します。
3 マスクなしで楽しむ安心な空間
本会食で食事をするのは、提灯型パーテーションが設置された約40平米のプライベート空間です。この空間は1時間あたり約5.5回と、基準の約11倍の換気が行われています。(*2)さらに、提灯型パーテーションの前方は相手への飛沫を防止するビニールを取り付け、後方は通気できるよう空いているため、安心して食事と会話を楽しむことができます。
*2 建築基準法では「換気回数は1時間当たり0.5回」と定められています。
「東京・提灯会食」で提供するコース
「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」

星のや東京は、日本の伝統様式を重んじながら、現代人にあわせた快適性を取り入れ、進化させた日本旅館です。その地下1階のダイニングでは、長きにわたり日本で培われてきた「発酵」という食文化と、フランス料理の調理技法を融合した「Nipponキュイジーヌ」を提供してきました。古来、日本で親しまれてきた醤油、味噌といった調味料や、漬物、塩辛などの保存食といった多種多様な発酵食品。これらに含まれる乳酸菌や納豆菌は身体に良い影響を与える「善玉菌」と呼ばれ、腸内環境を整える働きをします。身体を健康な状態に保つ免疫細胞の約6割が腸に存在していることから、発酵食品を食事に取り入れることで、免疫力を高める効果が期待できると言われています。(*3)発酵や熟成によって栄養価や旨味が増した食品を、旬の食材や日本各地の珍しい食材と組み合わせ、フレンチの技法を用いて調理することで、食材の魅力を引き出し、新たな味わいを生み出します。
*3 参考:光岡知足著「腸を鍛える―腸内細菌と腸内フローラ」2015年
ネタのようでネタでない。真面目なお話