http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100904-OYO1T00721.htm?from=top 読売新聞 2010/09/04
JR西日本などの鉄道会社が、タカラトミー(東京)の鉄道玩具「プラレール」を使い、乗務員の養成や緊急時の訓練を行っている。臨場感があり、立体的に現場の全体像がイメージできる利点があるという。

京都駅近くのJR西・京都車掌区の一室。草津線と関西線が接続する(柘植)駅(三重県伊賀市)を青いプラスチックのレールなどで精巧に再現したジオラマが造られていた。
「前オーライ、標識よし、線路よし」
二十歳になる見習車掌が、右手に緑の旗をかざし、左手でおもちゃの電車を前に進めた。緑は進行、赤は停止。車掌は標識を確認しながら、旗を取り換える。
その様子を見つめる教官の表情も大まじめだ。
柘植駅は最新の信号システムが導入されておらず、車掌が運転士に指示しながら電車を動かす作業がある。このため京都車掌区では、昨年6月からプラレールによる訓練を始めた。
古沢一弥区長は「20歳代の若い車掌が多く、子どもの頃に遊んだプラレールで視覚的に意識付けできる効果は大きい」と話し、車掌の1人も「イメージしやすく、学んだ内容が頭に入る」とうなずいた。
JR東海では2006年9月から東海道新幹線の乗務員らの訓練で採用。最新の制御システムを誇る新幹線も、災害時には、人の経験が頼り。同社は「実際の車両で訓練するのは難しい。プラレールを使うことで、異常時に対する不安の解消につながる」とする。
タカラトミーの広報担当者は「使いやすく組み合わせて遊べるのがプラレールの特徴。おもちゃの枠を超えて社会に役立っているのはうれしい」と話している。