11月28日(日)に開催された東京地下鉄株式会社(Tokyo Metro)の一般公開行事「東京メトロスマイルフェスタ2010 車両基地イベント in AYASE」の様子を紹介します。

まずは、有楽町線(Yurakucho Line)で飯田橋駅(Iidabashi Sta.)へ移動。
この車両は、有楽町線・副都心線(Fukutoshin Line)で使用されている「10000系」です。10000系は全て、日立製作所(HITACHI)製で、同社の車両生産システム「A-train」が採用されています。

次に、飯田橋駅から東西線(Tozai Line)を使って、大手町駅(Otemachi Sta.)へ向かいます。
この車両は、東西線で使用されている「05系」です。05系は当初、川崎重工業(Kawasaki)・近畿車輛製造・東急車輛製造・日本車輌製造(NIPPON SHARYO)で製造されていましたが、画像の第42編成を初めとする13次車は日立製作所で製造されました。やはり、A-trainが採用されています。

最後に、大手町駅から千代田線(Chiyoda Line)で北綾瀬駅(Kita-ayase Sta.)へ向かうのですが、北綾瀬駅へ行くには必ず、綾瀬駅(Ayase Sta.)での乗り換えが必要です。
綾瀬駅には、日本でも数少ない「0番線」のホームがあります。その0番線から、北綾瀬駅行の電車が発着しています。

北綾瀬駅から入場制限を受けて並ぶこと45分・・・東京メトロ綾瀬車両基地(綾瀬車両管理所・綾瀬工場・綾瀬検車区)に入場。この画像は、帰る際に撮ったものです。
千代田線の車両以外に、有楽町線・副都心線・南北線(Namboku Line)の車両も、ここで法定検査を受けます。普段は営業されていないトンネルがあり、そこを経由することで、千代田線以外の車両でも綾瀬車両基地に持ってくることができるようになっています。

工場建物の内部には、検査中の「6000系」車両がありました。

また、このような鉄道車両の整備工場らしい光景も見ることができました。

再び外へ行くと、「マッコウクジラ」が停まっていました。
マッコウクジラとは、かつて日比谷線(Hibiya Line)を走っていた「3000系」の愛称です。「03系」の登場と長野オリンピック開催決定に伴い、1993年に当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)から長野電鉄に譲渡されました。この3000系第1編成は、2007年に長野での活躍を終えて廃車となりましたが、東京メトロに買い取られ、帰京を果たしました。現在も良好な状態で、動態保存されています。

上の画像は3000系の運転台、下の画像は製造会社による銘板を撮ったもので、銘板には「東京 汽車会社 昭和36年」と書かれています。
昭和36年は1961年。汽車会社は、この11年後の1972年に川崎重工業と合併し、解散しました。よって、今は存在しないメーカーです。

今回屋外展示されていた車両は、3000系以外全て千代田線の車両でした(*クリックでポップアップウィンドウ拡大表示対応)。
左から、「16000系」「06系」「6000系」で、いずれも第1編成です。

16000系は2010年11月から営業を開始した新型車両で、第36編成まで製造される予定です。今のところ、全編成が川崎重工業で製造されています。川崎重工業製ですが、05系・15000系や10000系と同じく、A-trainが採用されています。

上の画像は16000系の運転台、下の画像は各ドア上のLCD車内案内モニターを撮ったものです。車内見学には第3編成が使用されました。
運転台は、乗り入れ先の車両である東日本旅客鉄道(JR東日本)E233系2000番台や小田急電鉄4000系と共通化を図るため、左手操作式ワンハンドルマスコンになりました。また、速度計・圧力計等の計器類をLCDモニターに集約した「グラスコックピット構造」が採用されました。

16000系の車内展望(*クリックでポップアップウィンドウ拡大表示対応)。

上の画像は16000系の台車、下の画像はVVVFインバーター制御装置を撮ったものです。台車は、モノリンク式ボルスタ付きの住友金属工業製で、VVVFインバーター制御装置はPMSM(永久磁石同期電動機)主回路システムに対応した東芝製です。

車外の種別・行先表示器は、フルカラーLEDです。イベント終盤、多摩急行町田(TAMA EXP.MACHIDA)の表示を出していました。
通常、多摩急行は小田急小田原線の町田駅には行かず、新百合ヶ丘駅から小田急多摩線に入ります。つまり、これは普段は見られない種別と行先の組み合わせです。

帰りに綾瀬-北綾瀬の区間列車として走っていたのは、東京メトロで現在営業している最古参の「5000系」でした。この5000系は1967年に製造された車両で、営団地下鉄・東京メトロを走るアルミ車の原点といえます。

おまけ・・・帰りに表参道駅(Omote-sando Sta.)から乗った半蔵門線(Hanzomon Line)の「08系」。全編成が日本車輌製造で製造されましたが、ボディは05系と同等のアルミニウム製。