雑魚
どうでもいい魚
価値がない魚
これは値段が付かない
釣れても捨てられてしまうことが多い
市場に出回らない。出回っても雑多な種類で箱売りさたり、市場の隅っこに捨てられていたりする。

外道
獲ろうと狙っていたのと違う魚
必ずしも価値がないわけではない
カワハギやイトヨリは鯛釣りの外道だけれど、なかなかに高級魚

今日はそんな雑魚を食べてみる。



イラ
まあ、ベラの仲間ですよ。
ブダイやアオブダイに近い南方系の魚
冬場は意外と食えるという話だが、今は全然冬じゃない。

食べ方が解らない、でも魚は新鮮という場合は、とりあえず刺身で。



身は血合いが全くと言っていいほどない完全な白身
肉質はやや柔らかい。
鱗が大きいので、鱗落としではなかなか鱗が剥がれない。
鱗落としを斜め下から掬い上げるように使うと鱗を剥がすことが出来る。
骨はやや太いが出刃を弾くほどではない。




実食。

もぐもぐ

もぐもぐ

なんの匂いも味もない。甘味も酸味もない。やや塩気がある程度。

これといった歯ごたえもない。

要するに、全然美味くない。

今期最低の魚エントリー

半身は煮付けとフライにしてみる。こういう魚はフライが意外と美味かったりするからの。




フライにしてみた。

やっぱり美味くない。

変な味がしたり、脂がしつこいとか、嫌な匂いがあるわけではない。

むしろ、何もない。あまりにも何もない。

匂いも、歯ごたえも、味もない。

ただ、衣の味とタルタルソースの味、それに熱い何かがはさまっているだけ。

不味いのではなく、徹底して「美味しくない」

むしろ感動的ですらある。

使えない奴は何をしても使えない。