まだ動物を嫌がらせの道具に使ってるのか
豚の頭をイスラム教徒に見せつけ 韓国で過激化するモスク建設反対運動 「明らかなヘイトクライムだ」
2023年2月1日 16時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/228455
モスク建設に反対し、豚の頭や足を置いた意図を語る住民団体の徐在元さん=韓国・大邱市で
韓国南東部・大邱テグ市で、留学生らが進めるイスラム寺院(モスク)建設に近隣住民が猛反発し、過激な行動に出ている。例えば、イスラム教徒(ムスリム)に対し、彼らが「不浄な動物」と考える豚の頭を見せつけるように置き、豚肉を焼く—。韓国は少子化高齢化が進行し、移民労働者らの受け入れを積極化しているが、異文化に不寛容な地域社会も残る。(大邱市で、相坂穣、写真も)
大邱市街地にある国立の慶北キョンブク大に近い民家や店舗が立ち並ぶ一角に、モスクの建設現場がある。
ムスリムの留学生らが建設資金を集め、2020年9月に建築許可を得て着工した。だが、住民らがムスリムの1日5回の礼拝による騒音や香辛料を使う料理の臭いで住環境が悪化すると主張、反対したことを受け、大邱市北区は21年2月、工事中止の行政命令を出し、工事は中断した。
韓国国家人権委員会は同年10月、北区の行政命令を「イスラム教への偏見に基づく一方的な苦情を受けた判断」として批判。建設主の留学生や支援団体が、行政命令の撤回を求める訴訟を起こし、22年9月に最高裁で勝訴が確定した。
だが、住民らの反対運動は逆にエスカレート。同10月27日には、モスクの建設現場につながる細い路地に、豚の頭部や豚足を置き、同12月15日には「住民のための大宴会」と称して、豚肉を焼くパーティーを開いた。
「イスラム教を嫌悪しているわけではない。住宅地の真ん中に宗教施設が建つことが困るだけだ」。反対派住民の徐在元ソジェウォンさん(57)は取材に対し、初めは慎重に語った。だが、次第に語気を強めて言い放った。「韓国には豚を供える伝統祭祀さいしがあり、豚肉は主食。韓国文化を受け入れられない外国人は国に帰ればいい」
まだ動物を嫌がらせの道具に使ってるのか
豚の頭をイスラム教徒に見せつけ 韓国で過激化するモスク建設反対運動 「明らかなヘイトクライムだ」
2023年2月1日 16時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/228455
モスク建設に反対し、豚の頭や足を置いた意図を語る住民団体の徐在元さん=韓国・大邱市で
韓国南東部・大邱テグ市で、留学生らが進めるイスラム寺院(モスク)建設に近隣住民が猛反発し、過激な行動に出ている。例えば、イスラム教徒(ムスリム)に対し、彼らが「不浄な動物」と考える豚の頭を見せつけるように置き、豚肉を焼く—。韓国は少子化高齢化が進行し、移民労働者らの受け入れを積極化しているが、異文化に不寛容な地域社会も残る。(大邱市で、相坂穣、写真も)
大邱市街地にある国立の慶北キョンブク大に近い民家や店舗が立ち並ぶ一角に、モスクの建設現場がある。
ムスリムの留学生らが建設資金を集め、2020年9月に建築許可を得て着工した。だが、住民らがムスリムの1日5回の礼拝による騒音や香辛料を使う料理の臭いで住環境が悪化すると主張、反対したことを受け、大邱市北区は21年2月、工事中止の行政命令を出し、工事は中断した。
韓国国家人権委員会は同年10月、北区の行政命令を「イスラム教への偏見に基づく一方的な苦情を受けた判断」として批判。建設主の留学生や支援団体が、行政命令の撤回を求める訴訟を起こし、22年9月に最高裁で勝訴が確定した。
だが、住民らの反対運動は逆にエスカレート。同10月27日には、モスクの建設現場につながる細い路地に、豚の頭部や豚足を置き、同12月15日には「住民のための大宴会」と称して、豚肉を焼くパーティーを開いた。
「イスラム教を嫌悪しているわけではない。住宅地の真ん中に宗教施設が建つことが困るだけだ」。反対派住民の徐在元ソジェウォンさん(57)は取材に対し、初めは慎重に語った。だが、次第に語気を強めて言い放った。「韓国には豚を供える伝統祭祀さいしがあり、豚肉は主食。韓国文化を受け入れられない外国人は国に帰ればいい」