任天堂「スイッチ２」発売、世界的に品薄続く見込み

Sam Nussey2025年6月5日午後 1:14 GMT+917時間前更新

［東京　５日　ロイター］ -

任天堂(7974.T)は５日、新型ゲーム機「スイッチ２」を発売した。世界的に品薄が予想され、店頭に並ぶまでには時間がかかるとみられている。

スイッチ２は、新型コロナ禍の巣ごもり需要でユーザーのすそ野が広がった前モデルと似たデザインながら、ディスプレーがより大きく、解像度がより上がった。

人気のタイトル「マリオカート　ワ－ルド」などと同時に発売され、コンサルティング会社カンタンゲームスの創業者セルカン・トト氏は「需要は非常に高い」とみる。

スイッチ２は、米国の関税政策でサプライチェーン（供給網）に逆風が吹く中、船出する。

任天堂は５月の決算発表時、今年度のスイッチ２の販売台数を１５００万台と予想した。古川俊太郎社長は、おう盛な需要に対応するために生産能力を強化し、予測を上回るよう販売促進に注力すると話した。

調査会社アンペア・アナリシスのピアス・ハーディングロールス氏は、スイッチ２について「前モデルでユーザー層が大幅に拡大したことで、ライフサイクルの初期段階での普及が進むはずだ」と語る。需要の高まりに対しては「任天堂は準備をこれまで以上に整えている」とみる。

任天堂によると、オンラインストアの販売抽選に２２０万件の応募があったという。米小売大手ターゲット(TGT.N)での予約は２時間足らずで完売した。

カンタンゲームズのトト氏は「店頭で購入できるようになるまでには数週間から数カ月はかかるだろう」と予想する。

アンペアはスイッチ２の販売台数が２０３０年に１億台を超えると予測する。初代スイッチは累計１億５２００万台を販売した。

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一瞬で全世界を熱狂させたスイッチ2