55歳以上の高齢賃金勤労者10人中3人以上が最低賃金以下を稼ぐ「低賃金勤労者」という研究結果が出た。

30日、韓国労働研究院の「高齢低所得労働実態と政策対応」報告書は雇用労働部の「雇用形態別勤労実態調査」と韓国労働パネルを土台に賃金など高齢低賃金勤労者の実態と高齢者の低所得働き口進入経路などを分析した。

報告書の低賃金基準は経済協力開発機構(OECD)の基準(労働所得が中位賃金の3分の2未満)を適用したが、これは最低賃金額が大きく上がった2018年以後の最低賃金よりも低い水準だ。

まず、全体賃金勤労者の中で低賃金勤労者の比重は過去には20%台中後半だったが、次第に低くなり2018年21.9%、2019年19.2%、2023年20.2%であった。

55歳以上の高齢賃金勤労者の低賃金比重に絞ってみれば、2019年30.9%、2021年30.2%、2023年33.0%と現れ、その比重が全体より10%以上多かった。

賃金労働者全体だけでなく、高齢賃金労働者共に男性対比女性の低賃金比重が2倍近く高かった。

産業別に見れば全産業基準低賃金勤労者の比重は2018年から2023年まで少しずつ減っているが、70才以上の場合、比重が80%以上で非常に高く形成されている。

高齢労働者の割合が相対的に高いと知られている保健および社会福祉サービス業分野は特に劣悪だった。

賃金引上げ率は保健社会福祉産業で働く55歳以上の男性が、絶対額は保健社会福祉産業で働く55歳以上の女性勤労者が最も低かった。
（引用ここまで）

　韓国の55歳以上の1/3が最低賃金未満の金額で働いている、との政府報告書が出ているとのニュース。
　うん、まあ……でしょうね、くらいしか感想はないのですが。
　楽韓さんは一般的な日本人観光客が行くようなところではない、地方でも田舎とされている場所や中規模都市なんかをよく訪れているほうだと思われます。

　そこでいつも感じるのが「地方のしょぼくれかたがひどい」ってことです。
　地方の中核都市である場所を訪れているはずなのに、なんともこう……ひどい。
　「ソウルはすごい都会だぞ！」って言われても、地方がこれで首都圏以外に住む半分の人口はどうするのかって話ですね。
　首都圏（京畿道）だって辺縁とかひどいもんですし。


　そんな状況で「ひとりあたりのGDPで日本を上回った！」って言っているのホント謎。
　資本蓄積の問題なのかなぁ。
　いや、それでも「55歳以上になったら1/3が最低賃金未満」にはならんだろう。
　やっぱりGDPの算出基準がどこか違うんでしょうね。

　え、なんで「最低賃金未満が普通にあるの？」ですか？
　んー、まあ韓国の最低賃金は全土全業種で同じなのですよ。日本のように都道府県単位で決まっているわけではなく。
　なので地方のお店で雇用する場合は雇用、被雇用の双方が納得ずくで「最低賃金未満でもいいです」ってやってるんですね。

　高齢者の場合も同様で、これは地方にかぎらないんだろうなぁ。
　55歳以上の1/3が最低賃金未満なんてこたぁないもんなぁ、普通に考えれば。