戦争はすべてではないがGDPの影響を多分に受ける。
人口がGDPの圧倒的要素だった時代は産業革命で終わった。
イギリスは圧倒する工業力を背景に世界帝国を築き上げた。
工業とは国民の力で作られるものだから、権力は国民へと移行し
市民革命が平行して伝播し、国民国家の時代になった(ナポレオン戦争等)。
その後、西ヨーロッパの工業化はパワーバランスを人口規模のより大きいドイツにシフトさせ、これが2度の世界大戦の根源的な原因となった。一方、産業革命に遅れた所得の低い工業国は、その豊かさを享受できないまま社会主義へと傾倒していった。
戦後の世界は、やはり圧倒的な経済規模の地位を築いたアメリカの下に以前と比較して安定していたが、ここにきて行き詰まり、開発独裁型の新興国の台頭で再びバランスに変化が起きようとしている。
世界が好景気を謳歌していた2007年の世界GDPシェア
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そして、金融危機の発生した2008年のGDPシェア

まだ世界が安定しているのは、それでも尚世界のGDPの圧倒的シェアを先進工業国が握っているからである。しかし、30年後、もしグラフの左右のシェアが逆転していたら・・・。アメリカの立場を入れ替えて想像すれば、中国が世界各地に軍を派遣する状況を現行世界は受け入れられるだろうか?
第一次世界大戦の時、イギリスは世界中の多くの人を直接、間接的に動員した。何故?人はお金で動くからです。今の戦争は兵員の数が決定要素にはなりませんが、それでも経済力は必要な兵器・資材を安く調達するので力です。日韓の戦後のアメリカ製兵器の購入は経済力を背景にした貿易摩擦と為替対策の性格があります。
開発独裁型の中国の成長は、20世紀に築き上げた民主主義社会の繁栄と成功を過去のものにしてしまうことが可能なのだろうか?