

オーストラリア
そうりゅう型潜水艦を9隻導入? 豪アタック級潜水艦問題の解決策に再浮上した日本の潜水艦!
オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のアナリストは豪海軍が進めている次期潜水艦「アタック級」プログラムのコスト問題について新たな懸念があると明らかにした。
当初500億豪ドル(約4兆3,000億円)だと言われていた次期潜水艦「アタック級」12隻の調達費用が800億豪ドル(約6兆円)まで上昇している問題について政府や軍の関係者は何度も「まだ決定されていない」と否定してきたが、豪国家監査局(ANAO)が1月に発表した報告書の中で次期潜水艦「アタック級」プログラムの遅れを指摘したことでコスト上昇に対する疑念は更に高まっている。
さらに次期潜水艦「アタック級」プログラムの問題はコストだけではない。
当初2022年~2023年に1番艦の建造を開始する予定が2024年に変更され、1番艦の就役は2030年代半ばだと言われている。これはアタック級を初めて豪州で建造するための準備にあと3年必要で、豪海軍のために新たに設計されたアタック級は建造後も能力評価に時間が必要なため結局1番艦が就役するまでに10年もかかると言う意味で、12隻全てのアタック級を調達し終えるのに30年以上かかると見積もられているのだ。
しかもアタック級12隻一括で発注されるため基本的12隻の設計や仕様は同一で、これを短期間で調達できるのなら問題はないが30年以上かけて調達すれば性能の陳腐化は避けられない。
そのため政府が言うように500億豪ドルで12隻全てが調達できても計画後半に建造されたアタック級は就役直後に能力不足に陥ることが予想され、これを補うためのコストが追加で必要になるだろうとオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)が指摘しているのだ。

そこで現地豪メディアは、この問題を解決するためにある「代案」を提示した。
長距離哨戒任務や巡航ミサイルを搭載した次期潜水艦「アタック級」の調達数を9隻に減らし、対潜水艦戦(ハンターキラー)に特化した潜水艦を別に9隻調達すれば互いに足りない能力を補完しあえる潜水艦戦力を整備できるという案で、要するにアタック級の調達数を9隻に減らすことで調達期間を短縮し、対潜水艦戦に優れた潜水艦を海外から持ってくるという意味だ。

そこで白羽の矢が立ったのは日本のそうりゅう型潜水艦だ。日本のそうりゅう型潜水艦は豪海軍が要求した長距離哨戒任務に必要な航続距離や攻撃用巡航ミサイルの運用能力を備えていない代わりに世界で最も致命的なハンターキラー仕様の通常動力式潜水艦で、フランスが提案したアタック級潜水艦よりもコストが安く、仮に両潜水艦を9隻づつ調達してもトータル的なコストはアタック級潜水艦12隻を調達より少なくて済むと豪メディアは主張している。
これはあくまでも豪メディアが提示した「代案」であり、豪海軍が検討しているという類の話ではない。
しかし、どう考えても当初予定していた500億豪ドルで収まりそうにない次期潜水艦「アタック級」プログラムは、何かしらの打開策を講じなければ2060年頃まで2020年代に設計された潜水艦を建造し続けることになる。
これがどれだけ致命的な問題かと言うと日本は次期3,000トン型潜水艦の調達が始まっているが、もしオーストラリアのように30年かけて調達していれば1994年に調達が始まった「おやしお型潜水艦」を今だに調達し続けていることになり、そうりゅう型潜水艦の調達は来年あたりから始まる計算だ。
どれだけオーストラリアの次期潜水艦「アタック級」プログラムが周回遅れであるのか理解出来ただろうか?

■News Source (航空万能論GF)
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/introducing-a-japanese-submarine-as-a-solution-to-the-attack-class-submarine-problem/