
「北の玄関口」、上野駅(東京都台東区)にやってきました。ひとまず、13番線に向かいます。

向かった先に停車していたのは、今年度、東日本旅客鉄道(JR東日本)が長野支社に導入した観光用一般型気動車「HB-E300系」です。
今回、10月1日-12月31日に実施される「信州デスティネーションキャンペーン」をPRするために、9月18日・19日に車両展示会という形で、この車両が上京しました。

HB-E300系の運転台。マスコン・ブレーキは、JR東日本で一般的な「左手ワンハンドル式」です。
HB-E300系は、JR東日本・東急車輛製造・新潟トランシスが開発・製造した「ハイブリッド気動車」で、長野支社には「リゾートビューふるさと」用として導入されました。今後、秋田支社の「リゾートしらかみ」用、青森支社の「リゾートあすなろ」用としても導入される予定です。

車内には、先頭車両に設置されたライブカメラの映像などが流れるよう、モニターがついていました。

座席はこんな感じ。特急形と同じようなシートです。

乗車口寄りのシートは、車椅子対応になっています。
なお、車両のボディはステンレス製です。

側面の行先表示器。LED式で、「快速 南小谷」(行先)と「快速 リゾートビューふるさと」(列車名)を交互表示していました。


「リゾートビューふるさと」は、信越本線長野駅(Nagano)-篠ノ井線松本駅(Matsumoto)-大糸線南小谷駅(Minami-Otari)を結ぶ全車指定席の快速列車として、10月2日から運行される予定です。乗車券の他、座席指定席券(大人510円・小児250円)が必要です。特急列車ではないので、「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」など、普通列車専用のトクトクきっぷも乗車券として使用できます。

なお、JR東日本長野支社では2007年からハイブリッド気動車「キハE200系」を小海線で運行しており、HB-E300系とも連結可能です。こちらは乗車券だけで乗車できます。

キハE200系・HB-E300系のハイブリッドシステム。
発車時・・・ディーゼルエンジンを使わず、Li-ion蓄電池の電力だけでモーターを作動。
加速時・・・ディーゼルエンジンで発電し、その電力とLi-ion蓄電池の電力でモーターを作動。
減速時・・・ディーゼルエンジンを使わず、モーターで発電し、その電力をLi-ion蓄電池に貯める。
停止時・・・ディーゼルエンジンを使わず、Li-ion蓄電池の電力で空調などを作動。
ディーゼルエンジンを搭載していますが、これらハイブリッド気動車には701系やE531系、E233系といった電車と共通の部品も多用されており、モーターで走行する点も鑑み、今回のHB-E300系から気動車の「キ」ではなく独自の「HB」という形式称号を名乗るよう、改められました。