
ロングレールを運ぶ、チキ5500形
猛暑の鉄道線路捻じれなどの安全非常 2012.08.08(22:10) 李海淵記者
http://news.kbs.co.kr/economic/2012/08/08/2516601.html
<アンカーメント>
猛暑が続き、鉄道の運行にも赤信号が点灯しています。
高温のために線路が捻じられたかも知れないのでKTXが徐行運転をしており、
線路を冷やすための散水も行われています。 李海淵記者が現場を取材しました。
<レポート>
猛暑の中、列車の線路が火乗るように燃え上がります。 線路の温度を測ると52度、
周辺大気より16度以上高いです。 今夏、全国で線路の温度が55度以上を超えた場合は28回。
昨年の2倍以上います。 問題は、線路の変形が生じて危険があるということです。
<インタビュー>キムマンチョル(韓国鉄道技術研究院博士):
「温度が上がるようにすると、内部に応力が蓄積されてこれが線路の脆弱な部分で変形を起こすようになって弓がしなるように線路が曲がる現象を誘発することになります。。」
実際に猛暑が続いた日本では先月末、線路が曲がって列車が脱線しました。
最近11日間すべて440本以上のKTXが猛暑のため、一部の区間で徐行運転をしました。
線路の温度が55℃を越す場合は、時速300キロメートルであるKTXは230キロ以下に減速し、
64度以上であれば運行が全面中止されます。 このため、線路を冷やすのが急務です!
高圧の噴霧器で熱い線路に冷たい水をかけています。
<インタビュー>パクヘドク(コレイルソウル本部):
「14時から17時まで昼の中で一番暑い時間に作業をしています。。」
線路監視員の点検活動が強化されたし線路の安定化のために頻繁に砂利も補填しています。
猛暑の中、列車の安全運行にも非常にかかりました。 KBSニュース、李海淵です。
<了>
確かに先月末にローカル線の富山地鉄で猛暑によるレール変形で脱線はあったが、
すくなくとも高速鉄道の新幹線ではこのようなことは開業以来起きていない。

ちなみに過去のKTXの惨状。
http://www.kjclub.com/jp/exchange/photo/read.php?tname=exc_board_52&uid=1596&fid=1596&thread=1000000&idx=1&page=1&number=2
http://www.kjclub.com/jp/exchange/photo/read.php?uid=2677&fid=2677&thread=1000000&idx=1&page=3&tname=exc_board_52&number=117
日本における熱対策と騒音対策にロングレール採用
電車に乗っていると、「ガタンゴトン、ガタンゴトン」と音がするもの。
これは車輪がレールの継ぎ目を通過する時の音だ。レールの継ぎ目にはわざと隙 間を作っている。なぜならレールは鉄製のため、夏になると伸びるからである。初めから継ぎ目をピッタリ合わせておくと、夏に鉄が膨張したときに、レールの 先端がつかえてしまい、横に曲がってしまう。継ぎ目にあらかじめ隙間を作っておけば、レールが延びても隙間の部分に収まる、といったわけだ。
レールの継ぎ目、夏の写真なので隙間が目立たなくなっている
ときどき「猛暑でレールが曲がった」と報じられることがあるが、これは想定外の暑さで鉄が伸び過ぎ、継ぎ目で伸びを吸収できなくなってしまうからだ。
つまり、寒い冬は隙間が広がり、暑い夏は隙間が縮まる。そこを車輪が通過すると、ガタンゴトンと音が出るのだ。
レールの基準となる長さは25m。これは「定尺レール」と呼ばれ、かつてはほとんどの鉄道路線がこの長さのレールを繋いでいた。この25mという数 値は、レールの伸びしろと継ぎ目のバランス、運搬などの都合で使いやすかったのだ。25mというと、電車1両の長さよりちょっと長い程度だから、電車が走 ると常に「ガタンゴトン、ガタン」と音が鳴っていた。
ロングレール化が進行中
しかし最近、その音の回数が減った路線が増えていることにみなさんは気づいているだろうか。ガタンゴトンと音を立てず、スイーッと電車が走るように なってきている。この理由は、25mよりも長いレールに付け替えられているからだ。
設置場所によって長さも変わるが、25m以上200m未満のレールを 「長尺レール」、200m以上のレールを「ロングレール」と呼ぶ。
ロングレールを使う最大の目的は、継ぎ目を減らすことだ。継ぎ目がなくなれば音と揺れが減って、乗り心地が良くなる。沿線の騒音も軽減できる。継ぎ 目の点検や保守の手間も省ける。いいことずくめである。ただし、レールの膨張率については心配だ。だから、ロングレールの使用場所は、長大トンネルや地下 鉄など、気温の差が小さい部分だけだった。
ところが鉄道技術者の研究により、「延びる部分はレールの端の部分だけ。レールの長さと伸びる長さは比例しない」という結果を得られた。そこでロン グレールが積極的に使われるようになったというわけ。新幹線は初めからロングレールで敷設され、JRの在来線や大手私鉄でもロングレールへの交換が進んで いる。だから継ぎ目が減り、「ガタンゴトン」という音も減ったというわけだ。
ロングレールは定尺レールを溶接して作る
ロングレールの継ぎ目
ちなみに、ロングレール同士の継ぎ目も音が出にくい構造になっている。片方のレールを先端のように薄くして内側に、もう片方のレールは外側に少し曲 げて、分岐器のような形の継ぎ目になっている。レールが伸びた場合も互いのレールは常に接触し続けて、隙間ができない。この方式は「エキスパンド・ジョイ ント」と呼ばれている。ここを車輪が通過するとき、音が出るけれど従来の継ぎ目の時よりはずっと小さい。
ちなみに、青函トンネルでは全長52.6kmものスーパーロングレールが使われた。東北新幹線では60km以上のスーパーロングレールが採用されているという。
鉄道路線のロングレール化が進行中だ。ロングレールは25mの定尺レールを溶接して作る。現地で溶接する方法もあるけれど、終列車から始発までの限 られた時間では施工できる距離に限界がある。そこで最近は、あらかじめ200m以上の長尺レールを作って現場に搬入するという。しかし、200mの長い レールはどうやって運ぶのだろうか。
在来線の電車の長さは最大で約20mだ。そう思えば25mのレールは鉄道貨車でも運べそうだ。在来線企画の鉄道線路はたいていどこかで他社とも繋 がっているから、レールの搬入は専用の保線車両を使う場合が多い。道路で運ぶ場合はトレーラーを使うことになる。ただし、一般道路において12m以上のト レーラー輸送は、関係各所へ申請手続きが必要となる。新幹線など鉄道車両を道路で運ぶ様子は、皆さんも時々テレビなどのニュースで見たことがあるだろう。 ということで、25mのレールも道路を利用しての輸送が可能といえる。
しかし、200mは長い。20mの通勤電車10両編成とほぼ同じ長さになる。縦にすると40階~50階建てのビルに相当する。そんなに長いレールを どうやって運ぶのだろう。貨物列車で運べるのだろうか。道路での輸送は曲がることができないので完全にNGだろう。それなら空はどうか。ヘリコプターで運 ぶ方法もありそうだ。しかし、「落下したら……」と思うと怖い。
レールは曲がっても問題なし! 専用貨物列車で運ぶ
正解は「貨物列車で運ぶ」だ。もちろん鉄道線路は真っ直ぐな区間だけではなく、曲線区間もある。200mの長いレールを、どのようにして曲線区間を通過させるかというと、もちろん曲げて運ぶ。ロングレールを運ぶ専用の貨車があるのだ。それが、チキ5500形である。
チキ5500を連結したロングレール運搬列車(写真は同系列のチキ5700形)
カーブに合わせてレールも曲がる
チキ5500形は、コンテナ搭載用の貨車を改造した車両だ。同車両にはレールを固定するための黄色い装置が組み込まれており、これをレールの長さに 合わせて連結して使う。ロングレールを運ぶ場合は複数の貨車にまたがって搭載することになり、それぞれの貨車で固定していく。このとき、端はしっかり固定 するけれど、途中の貨車では多少の余裕を作っておき、レールが左右に動くようになっている。
貨物列車がカーブにさしかかれば、貨車の動きに合わせてレールも曲がる。カーブが終われば、レール自体の反力で元に戻る。
レールは鋼鉄だから曲がら ない、という先入観があるけれど、実際はよく曲がるものらしい。もっとも、曲がらなければカーブ区間にレールは敷けないから、既存の線路にあるカーブ程度 は曲がらなければ困る。
長さ200mに対して、レールの幅は14cm程度だから、イメージ的には"大きな針金"といったところだろうか。そんな風に曲がり やすいレールは、枕木や路盤のおかげでしっかり固定されており、私たちが毎日安心して電車に乗ることができるのだ。