
2022年度開業を目指す九州新幹線長崎ルートの諫早-長崎間が今月起工したのを受け、佐世保市は導入予定のフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)の佐世保乗り入れ実現に向けた動きを本格化させている。朝長則男市長は30日、開通前に実施が見込まれるFGT試験運行を、JR佐世保線に誘致する意向を表明。20年前、当初計画より佐世保から離れた短絡ルートを受け入れた「苦渋の選択」が全線着工につながった経緯を強調し、県の行動を促したい考えだ。
「県が本腰を入れて、県北の自治体と一緒にやる形を取らないと」。同日の定例記者会見で朝長市長は、佐世保乗り入れを県が中心となり国などに働き掛けるよう、注文を付けた。
要因となったのは18日、長崎市で開かれた諫早-長崎間の起工記念式典。約50人が登壇したが、朝長市長の名は呼ばれなかった。式典途中で会場を後にした市長は「県北に配慮されていないと感じた」と振り返った。
同ルートは1978年、佐世保市が原子力船「むつ」の修理を受け入れる代わりに、佐世保寄りの当初ルートの優先着工を国に認めさせた。だが運行後の収支問題から91年、短絡ルート案が浮上。佐世保は激しく反発したが、最終的に容認した経緯がある。
その後市は、FGT乗り入れを柱にしたJR佐世保線の輸送改善を国、県に要望してきた。ただこれまでは「全線着工」を優先させ動きを控えており、市側には「佐世保の問題はこれから」との思いが強い。
FGT乗り入れには佐世保線の整備改良が不可欠だが、財源の捻出が課題。試験運行誘致について朝長市長は「FGTの実験線として(整備を)やれば財源が出やすい」と意図を語った。手始めとして全線着工に関する県北地区での報告会開催を県に要望、県は開催の方向で調整している。
県新幹線・総合交通対策課は「(20年前の)判断には感謝している。佐世保乗り入れがどうすれば実現できるか、市と一緒に考えていきたい」としている。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20120831/01.shtml
【JR九州の新型車両】熊本-鹿児島で試走へ 在来線可の新型新幹線
09月13日
線路幅の異なる新幹線と在来線の双方に乗り入れられるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)について、国土交通省は2014年度から、新型車両を使った試験走行をJR熊本-鹿児島中央間(約170キロ)で実施する。新幹線と在来線を使った試走で、22年度開業を目指す九州新幹線長崎ルートでの実用化に向け最終段階に入る。13年度は新八代駅周辺に線路幅を変える特殊なレール「軌道変換装置」を整備する。
熊本-新八代間は在来線を、新八代-鹿児島中央間は新幹線のレールを利用。JR九州の通常ダイヤの合間に試走する。車両や施設の耐久性などを確認するため、3年程度、走行距離計60万キロ程度を目指している。
新八代駅には、九州新幹線鹿児島ルート全線開業まで使っていた高架上にある新幹線ホームに在来線特急が乗り入れるための基盤と軌道が残っており、それを活用する。関連費用45億円を13年度政府予算概算要求に盛り込んだ。
新型車両は、線路への負担軽減や安定運行のため軽量化を図ろうと、本年度、設計・製作に着手。13年度の完成を目指している。
在来線だけの試走は、昨年6月からJR四国の予讃線で既存のFGT車両を使って実施中。国交省技術企画課は「軌道変換装置を使って在来線と新幹線を長期間走らせる初の試み。実用化につなげたい」としている。
http://kumanichi.com/news/local/main/20120913002.shtml
【JR西日本】JR西日本社長、フリーゲージについて
2012 年 09 月 14 日

北陸新幹線の福井県敦賀開業時に導入が検討されているフリーゲージトレインについて、JR西日本は14日、既に40年以上の運行実績があるスペインの鉄道事業者と連携協定を締結すると発表しました。
これは、14日の定例会見でJR西日本の真鍋精志社長が発表したものです。
協定の締結相手は、既に1969年からフリーゲージトレインを運行している、「スペイン国鉄」と「スペイン鉄道インフラ管理機構」です。
フリーゲージトレインは車輪の幅を変えることで、新幹線と在来線を乗り換えなしで走行出来る列車で、国土交通省は北陸新幹線の福井県敦賀までの開業に合わせて、大阪方面への導入を検討しています。
JR西日本は今月24日にスペインで覚書に調印する予定で、当面、技術者の交流などを行います。
また、真鍋社長は北陸新幹線の敦賀開業時のフリーゲージトレインの導入について、「大阪までのフル規格での早期の整備を希望するが短期間では難しく、利便性を考えると、暫定的にフリーゲージトレイン導入はやむを得ない」という見解を改めて示しました。
一方、並行在来線については、「富山県との交渉はほぼ順調なペースで進んでいる」とし、「今後細かい部分の詰めを行い円満かつ円滑な開業に向けて努力していきたい」と述べました。
http://www2.knb.ne.jp/news/20120914_33846.htm
【北海道南回り】 北海道新幹線札幌延伸、オール胆振で課題の本格協議
【2012年8月25日(土)朝刊】

北海道新幹線の札幌延伸を見据え、ルートから外れる胆振地域の影響や在り方を考える「いぶり次世代鉄道政策研究会」が24日、伊達市消防・防災センターで開かれた。従来の軌間可変電車(フリーゲージトレイン)導入の研究に加え、登別温泉、洞爺湖温泉などを中心とした観光戦略、地域住民の交通利便確保を柱にオール胆振で協議を進める方針を確認した。
新幹線着工が決まり、札幌から函館、東京を目指す乗客は新幹線を選ぶことが見込まれる。新幹線ルートから外れる胆振は特急列車の減便、廃止の可能性が指摘され、観光面や住民の利便への影響が懸念されている。
この日は胆振11市町の首長をはじめ、国土交通省鉄道局の江口秀二技術開発室長らが出席。座長の岩倉博文苫小牧市長は「札幌延伸決定で胆振は新たなステージに立った。胆振全体で情報を共有しチャレンジすることが重要」とあいさつ。
研究会は今後、フリーゲージトレインの研究に加え、(1)登別、洞爺湖など胆振に観光客を呼び込むための広域戦略(2)胆振住民の交通利便性の確保―の3本柱で協議を進めることを承認。座長改選で岩倉市長を再選した。
同研究会は胆振11市町の首長で構成し平成20年に発足。年1回会合を持ち、新幹線と在来線で異なるレール幅の課題に対応できるフリーゲージトレインの研究などを進めてきた。西胆振6首長は今年3月、胆振総合振興局の呼びかけで新幹線札幌延伸の課題を共有。室蘭、登別、伊達、苫小牧の4市長が胆振全体の課題と位置づけることを確認していた。
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/08/25/20120825m_01.html