日経ビジネス
特集 バスの未来
十勝バス
「40年ぶり増収」の舞台裏
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ある地方バス会社が、歴史的な転換点を迎えた。
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日経ビジネス2012年7月9日号 59~61ページより
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120702/234040/?ST=pc
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BLOGOS
十勝の人がバスに乗らない理由は、「乗り方がわからないから」
内藤忍
2012年07月08日 08:32
日経ビジネス2012年7月9日号の「バスは甦るか」という特集の中で面白いケーススタディが取り上げられています。北海道の十勝バスというローカルバス会社で、何と40年ぶりにバス運送収入がプラスに転じたという記事です。
地方ではマイカーが普及するにつれて、バスの利用者が減るという傾向が続いているのが一般的ですが、十勝バスの社長が地元住民からヒアリングして分かったバスに乗らない理由は、何とも意外なものでした。
バスに関してこんな疑問が出たそうです。
「ドアが前後に2つあるけど、どこから乗るの?」
「運賃の払い方は?」
「整理券って何ですか?」
「そもそも、どのバスがどこに向かうの?」
バスに乗らなくなったのは、乗り方がわからないからという意外な事実でした。
そこで始めたのが、地道な活動です。例えば、65歳を超えて運転免許を返上しはじめる高齢者へのバスの講習会、顧客予備軍である小学生を対象にしたバスの乗り方講座、バスの乗り方を解説する漫画の作成・配布、観光地や市役所などへの行き方を示した「目的別時刻表」など、バスの使い方から提案することで利用者を増やしていきました。
東京ではバスに乗ることはそんなに珍しいことではなく、通勤や通学の足として定着しています。しかし、地方では公共交通を使わないマイカー派の人たちが多く、バスはよくわからない不便なものというイメージが定着してしまっているのです。
赤字の会社でコストが削れないなら、収入を増やすしかない。収入がどうやったら増えるかは、利用者になりうる潜在顧客に直接声を聞くことで方法が見えてくる。理由がわかったら、それを解決する施策を矢継ぎ早に打っていく。
十勝バスの活動からわかることは、営業の問題というのは、供給者には見えない意外なところに存在しているということ。だから、顧客の声を聞く、というのは簡単なようで、なかなか出来ている会社は少ないのです。真の顧客の声を聞くことができる企業になれれば、道は見えてきます。後はそれを解決するソリューションを提供していけば良いのです。
http://blogos.com/article/42682/
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STV
奇跡の収入増!十勝バス
6月25日(月)放送

(森中キャスター)
STV報道部の年間企画「北海道の力」です。
帯広にあるバス会社・十勝バスの運送収入の推移です。
ずっと右肩下がりですね。
全国のバス会社、特に地方のバス会社は、同じような経営状況にありますが、実は去年、この「十勝バス」が突然、運送収入をプラスに転換させ、業界を驚かせました。
さまざまな乗客を呼び込んだという業績回復の「秘けつ」を探りました。
(VTR)
(聞き取り風景の視察)
この日、帯広市内の住宅街に「十勝バス」の社員と群馬県のバス会社の姿がありました。
(聞き取り風景)
「どうも大変お世話になっています十勝バスです。」
「バスの方は最近は?」
「使っていない…」
(聞き取りと視察)
実は、十勝バスが手がけている「どぶ板」作戦を
群馬のバス会社が視察に訪れたのです。
(住民とのやりとり)
「普段はバス使っています?」
「(子どもの)夏休みとか…」
「バス停まで歩くとなかなか…」
「駐車料金停めたらね。なんかちょっと損した感じも
あるんですけど、ついつい車に…」
「バスに切り替えて、とは言いませんので、パンフレットと
時刻表とか…」
「時刻表はいいですね、ほしいです」
「あと100円ですけどバスのお試し券とか…」
「ありがとうございます」
【秘訣①乗らない理由を探る】
バスに乗らない人に理由を聞いて回る―。
実は、この取り組みこそ、乗客の増加につながった
一番の「秘けつ」でした。
十勝バスは、その手法を惜しげもなく伝授します。
(住民インタビュー)
「時刻表が手元にないと、ああいいかなってなるんですね。
あと便数が少ないのかなと思ったりするとつい…」
「なくなったら困りますよね。バスは。代替のものがないからね。
そういう意味では助かっている」
(十勝バス走り)
帯広を中心に十勝の14市町村をエリアとする「十勝バス」。
実は、このバス会社がつぎつぎと新しい取り組みを進めています。
(資料映像)
マイカーの普及などにより、輸送人員が昭和40年代の
2割にまで落ち込んだ「十勝バス」。
それだけに改革は急務でした。
【秘訣②改革は小さく】
しかし、地道な取り組みを行っても意味がない、という
あきらめの声も多くあり、改革はなかなか実行に
移せなかったといいます。
そこで「十勝バス」が次に考えたのは
改革を小さく始めるということでした。
(拝野記者)
「会社の改革は、この白樺通19条という、たったひとつ
のバス停の乗降客を増やすところから始まった」
(バス停)
バス停の間隔はおよそ300メートル。
その範囲までターゲットを絞った結果、運転手がじかに
セールスの手応えを感じられたといいます。
(群馬のバス会社の研修より)
「一停留所でやったことによって、その停留所からの利用者
が増えたんではないかという乗務員の聞き取りもあって
結果がすぐ出た」
「それによって、営業強化が無理だという社員が、えっ?
というハテナがいっぱいつく状態になってじゃあこういう
の取り組んでみよう、隣のバス停もやってみようという
ことになった」
(バス乗車風景)
そして、住民がバスに乗らない理由が『不便』だからというより
『不安』と感じていたからだったということがわかってきました。
(「目的別時刻表」)
そこで「十勝バス」は、バスの乗り方を路線図に書いたり
買い物や病院にいくためにどのバス停で降りたらよいかが一目で分かる
「アイデア時刻表」の作成にのりだしました。
(マイクをつける運転手)
さらに、「接客」の改革もすすめました。
(乗務員のアナウンス)
「この先駐車場出口、段差のため大きく揺れますから
ご注意下さい」
(バス段差・運転手の口元)
この「接客」も、まず、注意をよびかける
1回のアナウンスから始めました。
マイクをためらった職人気質の運転手も多くいましたが
小さく始めたことで接客をひろげることができたといいます。
(アナウンス)
「足元気をつけて降りて下さいね。ケガしたら大変だからね」
【秘訣③不安の解消】
客が安心してバスに乗れる「雰囲気作り」が
客とバスとの距離を縮めました。
(樋口信司・運転手)
「バスに乗ったときは、特に知らない土地とか不安がある。
聞いても怒られないかとか。
そうなると最初から声をかけて下さったりそういう運転手なら
こちらも安心してちょっとしたことでも聞けるとか
そういうことだと思う」
【秘訣④新たな需要】
そして、さらなる戦略が、十勝管内の観光地と路線バスを
セットにしたプランを多く作ったことです。
すると観光客が移動の手段として「路線バス」を選ぶという
新たな需要が生まれたといいます。
(利用者インタビュー)
「横浜からちょっと、嫁いだ娘の孫の顔を見に来ているので、
きょう一日お花を見てこようかと思って…」
「帯広来て2回目なので、まわりをちょっと知ろうかなと思ってきた。
知っている人もいないので、つれていってもらうこともできないので」
(研修より)
「不便じゃなく不安だ、(手段が)ないんじゃなくあるんだ、
ここに気づいた。
あるものをどうやって伝えていけるんだということで、
バスを売るのではなく目的を売っていこうと…」
(研修風景)
視察にきたバス会社がある群馬県も
十勝と同じく車の利用が多い地域です。
それゆえ、いかに車の利用者にバスを使ってもらうかが
課題だといいます。
(群馬・関越交通 栗原夏樹専務)
「使っていない客に話をきくというのは、原点的な考え方
ですばらしいと思った。
なかなかそういいながらもできていない。戻ってから
できることをコツコツと…」
(野村社長紹介)
十勝バスはこれまで収支を明らかにすることもためらってきました。
しかし、バス会社存続のためには現状を分かってもらうことこそ
重要だと話します。
(十勝バス・野村文吾社長)
「非常にバスがよい時代もあって乗り切れないほど乗っていた時代があった。
『オレが運転している』『ウチが運営している』という考えを持ってしまった
ときも残念ながらあった。
直接話を聞きにいったとき、まず第一声に「不便だ」といわれました。
「不便だからね~乗れないんだよね」って。
申し訳なさそうな言い方をしたときに、何かもうひとつ手を出したら
もしかしたら乗ってくれるんじゃないかと…」
(朝の通学風景)
いま、十勝バスは、高校生と高齢者に新たなアプローチを始めています。
(チラシ2種類)
通学・通勤定期を持っている人は、土日、帯広市内のバスを
乗り放題にしたほか、運転免許を返上した高齢者にはバス料金を半額にしました。
(高校生インタビュー)
「土曜日に何かあるときは違う路線も乗れるので、時間がないとき
とか使ったりする」
「その取り組みをやったら助かる人も増えるのではないか」
(高齢者乗り込み)
一方、帯広市の高齢者向け講習会でも
バスの乗り方の説明が行われました。
(説明より)
「久しぶりにバスに乗られた人もいると思います」
「バスの前に運賃表というものがついていますので、整理券の
番号と、こちらの料金表のうえに書いている番号とあわせて
降車時に料金を払って降りて頂きます」
(バスの運賃払う姿)
便利さや行動範囲が広がるという「バスのある生活」を提案すること。
それが、地方のバス会社が生き残る秘訣だといいます。
(十勝バス・野村文吾社長)
「地域にとっても住民にとっても我が社にとっても自治体においても、
お互いが求め合う、必要と理解するということ」
「お互いが求めあう関係になりたい」
(様々な取り組みと十勝バス走り)
地方のバス会社がてがける、さまざまな取り組み。
同じ取り組みを全国に広げて地方交通のモデルケースを作ることが
できたら、と十勝バスは考えています。
END
(森中キャスター)
道内は「公共交通の維持」がとかく問題になりますが、
利用される交通機関にするためにはどうすればよいのか?
そのヒントが、十勝バスのケースにあるのではないでしょうか。
以上、北海道の力でした。
http://www.stv.ne.jp/tv/dnews/power/index.html?idno=20120625195802
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地元じゃ、もう何年も路線バスに乗ってないなぁ。
( ´-ω-)
東京の方だと、
補助金を受けないでもやっていけるほど、
運賃で利益が上がるのかしら。
( ´・ω・)b
~ 以上 ~