“犯罪の巣窟”ニューヨークの地下鉄を再生させた日本人
~“デザインの力”で人々の行動を変え より良い社会をつくる!~
アメリカ前国務長官ヒラリー・クリントン、ポップスの女王マドンナと並び、『過去25年間で、最も影響力のあるニューヨーカー100人』に選ばれた日本人がいる。
工業デザイナー、宇田川信学、48歳。
危険、暗い、汚い・・・。かつて、世界最悪と言われたニューヨークの地下鉄。
その再生を託された宇田川は、“地獄の地下鉄”を、女性も子供も安心して利用できる地下鉄に蘇らせた立役者だ。
彼の手法は、厳しい法律などではなく、警備員の増員や監視カメラの増設でもない。
1日500万人が利用するという24時間フル稼働の、ニューヨークのサブウェイ。ニューヨークっ子なら誰でも利用するこの地下鉄車両が、新しく川崎重工から納入されました。

この1、2年、ニューヨーク市民のなくてはならないものになってきた、メトロカード(代金先払いカード)の自動販売機のデザインも彼が手掛けました。
この地下鉄も、日本の会社と日本のデザイナーという繋がり方ではなく、ニューヨークのメトロポリタン交通局(MTA)が落札したのが、川崎重工の米国現地 法人、カワサキ・レール・カー社(Kawasaki Rail Car,Inc.)の車両で、公募の中から採用されたデザインが、たまたま宇多川さんのデザインだったという偶然が重なったためです。肩書きやスタジオの 大きさなどでなく、良いデザインと良い製品を、採用するアメリカ行政の懐の深さを感じます

彼は、千葉大学の工業デザインを卒業後、87年にヤマハに就職し、シンセサイザーなどの電子音 楽機器のデザインを担当しました。
その後89年にクランブルクアカデミーに留学し、工業デザインを再勉強して、卒業後、92年から95年までアップルコン ピュータ社で働いて、同社のパワーブックやプリンターをデザインしました。退社後、IDEOのニューヨーク支店長として赴任し、その後、パートナーのシ ギ・モスリンガーと、アンテナ・デザイン・ニューヨークを設立して、インターラクティヴロゴ、IBMやソニー向けインターフェースのデザイン、リモートコ ントロールのデザインなどを手がけて、数々のデザイン賞を受賞しています。

メトロカードの自動販売機
今回の大抜擢は、実力主義アメリカならではの出来事ではないでしょうか。輝きを増してゆく彼の 姿と活躍振りは、NYに住む我々日系人にとって大変な誇りです。ニューヨークのシンボルであるサブウェイには、2001年12月までに彼のデザインした車 両が400両納入されるそうです。ニューヨーカー達は、新鮮な気持ちで新世紀の新車両を歓迎しているようです。
http://www.antennadesign.com/
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