駅名では、「西九条(Nishi-kujo)」や「九条(kujo)」で知られていますが、それが島の名前だったとは、意外ですね。九条島は、旧淀川の「中ノ島」の先に位置した河口に三角州としてできた島です。

九条島を形成した西九条や九条は、昔は陸続きだったのですが、330年ほど前に島を引き裂く形で「安治川」という水路が作 られ、現在の地図に手書きの「赤色」で示したように蛇行していた川の流れが、「緑色」で示した水路によってまっすぐに海に流れて、治水や水運に役にたった といいます。

この現在の地図と当時の絵図を比較してみましょう。絵図の赤丸が九条島で、当時「新川」と称していた安治川が、島を東西に 分断したのが分かるでしょう。他に、この絵図には、九条島の東側に流れる川に3つの島があります。スレッドのタイトルが島巡りなので、丁寧に見ていきま しょう。北から「江之子島(Enokojima)」「寺島(Terashima)」「勘助島(kansukejima)」と言います。江之子島は最初の大阪府庁があったところで、現在ではその東側の水路は埋め立てられましたが、町名として名前は残っています。寺島は、「松島遊廓」があったところで、現在は 西側の水路が埋め立てられてています。勘助島は、現在のJR大坂環状線の大正駅付近です。

さて、九条には東西に走る地下鉄中央線があります。

過去に三角州だったせいか、この島から西は、地下鉄は地上を走ります。それも、地下鉄と同時に作った道路「中央通り」の真 ん中を走ります。現在の地図を見ていただくとして、市電が走っていた「みなと通」とは別に道路を新たに作って地下鉄を通すというのは、面白いですね。大阪 には他にも、御堂筋が地下鉄以前には無かった通りです。

そして、九条を南北に走るのは阪神電鉄「大阪なんば線」があります。地上部分は、安治川に架かる橋梁以外は、防音壁に覆われています。

防音壁は光を通す構造になっています。地下鉄中央線の地上部分には防音壁なんてないのにね。

「大阪なんば線」の安治川橋梁のすぐそばに、「源兵衛渡(Genpei-watashi)」のところに安治川トンネルがあります。
エレベータで降りて、川底のトンネルを通って、対岸に行けるわけですが、船ではないので、エレベータでなく階段を使えば、24時間渡ることができると書いてありました。

エレベータの周囲を囲うように階段が作られており、1周半もすれば、下に降りられます。

このトンネル、日本で最初の沈埋トンネルで、、戦前の1935年から建設が始まり、出来たのが1944年というからすごいですね。当時は、大型機械なんてないでしょうから、どうやって工事したのか、気になるところです。

トンネルの中央に張られていた張り紙。九条駅より西九条駅の方が近かったです。

周りも薄暗くなり、西九条の駅前の屋台で売っている「ちんちん焼き」という名前が気になって仕方がなかったのです。
