2025年ノーベル賞、
科学3賞の日本の有力候補をおさらい
2025年10月4日 5:00
日本経済新聞
2025年のノーベル賞の発表が6日の生理学・医学賞を皮切りに始まる。自然科学分野で日本出身者の受賞があれば、21年に物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏以来となる。ノーベル賞候補として期待が集まる日本の有力研究者を紹介する。
生理学・医学賞(6日発表)
生理学・医学賞は6日午後6時30分(日本時間)以降に発表される。これまでに日本の受賞は5人。有力候補として、細胞内のたんぱく質の品質管理の仕組みを解明した京都大学の森和俊特別教授や免疫の研究で著名な大阪大学の坂口志文特任教授らがいる。
森和俊・京都大学特別教授
出身: 1958年岡山県倉敷市に生まれ、高校まで過ごす。京都大学に進学し、博士号を取得
研究内容: 細胞内の小器官「小胞体」が体内で作られた不良品のたんぱく質を見つけて壊したり、修復したりする「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明
応用例: たんぱく質の不良品がかかわる糖尿病やパーキンソン病など様々な病気の解明や治療法開発に道を開く
坂口志文・大阪大学特任教授
出身: 滋賀県生まれ。京都大学に進学し、医師免許や博士号を取得
研究内容: 免疫のブレーキ役「制御性T細胞」を発見。ウイルスや細菌などの外敵を排除する免疫反応の過剰な働きを抑えて、自分自身の細胞を傷つけてしまうのを防ぐ
応用例: 関節リウマチや1型糖尿病などの自己免疫疾患の治療法開発につながる
柳沢正史・筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長
出身: 東京都生まれ。筑波大学に進学し、医師免許や博士号を取得
研究内容: 睡眠と覚醒を制御する脳内の神経伝達物質「オレキシン」を発見。不眠症治療薬「デエビゴ」や「ベルソムラ」の開発につなげた
応用例: 不眠症のほか、昼間に突然眠り込む睡眠障害「ナルコレプシー」など、他の睡眠障害の治療薬の開発も進む
満屋裕明・国立国際医療研究所長
出身: 長崎県生まれ。75年熊本大学医学部を卒業、医学博士
研究内容: エイズの原因ウイルス(ヒト免疫不全ウイルス=HIV)の増殖を強力に抑制する物質を発見し、エイズの最初の治療薬を開発
応用例: 発症から2年以内に9割近くが死亡していたエイズの治療薬開発のさきがけとなる。治療薬「ダルナビル」を国際機関に無償提供し、後発薬の普及に貢献
竹市雅俊・理化学研究所客員主管研究員
出身: 愛知県生まれ。名古屋大学で研究を始め、京都大学で博士号を取得
研究内容: 細胞同士の接着を助け、生命維持に欠かせないたんぱく質「カドヘリン」を発見
応用例: がんの生存率には転移の有無が大きく関係しており、カドヘリンの仕組みを利用して転移を抑える治療薬が実現できる可能性がある
岸本忠三・大阪大学元学長
平野俊夫・大阪国際がん治療財団理事長
出身: ともに大阪府生まれ、大阪大学医学部に進学、同大学で医学博士の学位を取得
研究内容: 免疫の炎症などを引き起こすたんぱく質「インターロイキン6」を発見。関節リウマチの治療薬「アクテムラ」の開発につなげた
応用例: 関節リウマチ治療薬は世界売上高が年1000億円を超す「ブロックバスター」に成長した。新型コロナウイルスによる重症の肺炎患者に対する治療薬としても国内外で承認された
(物理学賞以降は省略 多すぎてきりがないw)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG1380A0T10C25A8000000/
2025年ノーベル賞、
科学3賞の日本の有力候補をおさらい
2025年10月4日 5:00
日本経済新聞
2025年のノーベル賞の発表が6日の生理学・医学賞を皮切りに始まる。自然科学分野で日本出身者の受賞があれば、21年に物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏以来となる。ノーベル賞候補として期待が集まる日本の有力研究者を紹介する。
生理学・医学賞(6日発表)
生理学・医学賞は6日午後6時30分(日本時間)以降に発表される。これまでに日本の受賞は5人。有力候補として、細胞内のたんぱく質の品質管理の仕組みを解明した京都大学の森和俊特別教授や免疫の研究で著名な大阪大学の坂口志文特任教授らがいる。
森和俊・京都大学特別教授
出身: 1958年岡山県倉敷市に生まれ、高校まで過ごす。京都大学に進学し、博士号を取得
研究内容: 細胞内の小器官「小胞体」が体内で作られた不良品のたんぱく質を見つけて壊したり、修復したりする「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明
応用例: たんぱく質の不良品がかかわる糖尿病やパーキンソン病など様々な病気の解明や治療法開発に道を開く
坂口志文・大阪大学特任教授
出身: 滋賀県生まれ。京都大学に進学し、医師免許や博士号を取得
研究内容: 免疫のブレーキ役「制御性T細胞」を発見。ウイルスや細菌などの外敵を排除する免疫反応の過剰な働きを抑えて、自分自身の細胞を傷つけてしまうのを防ぐ
応用例: 関節リウマチや1型糖尿病などの自己免疫疾患の治療法開発につながる
柳沢正史・筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長
出身: 東京都生まれ。筑波大学に進学し、医師免許や博士号を取得
研究内容: 睡眠と覚醒を制御する脳内の神経伝達物質「オレキシン」を発見。不眠症治療薬「デエビゴ」や「ベルソムラ」の開発につなげた
応用例: 不眠症のほか、昼間に突然眠り込む睡眠障害「ナルコレプシー」など、他の睡眠障害の治療薬の開発も進む
満屋裕明・国立国際医療研究所長
出身: 長崎県生まれ。75年熊本大学医学部を卒業、医学博士
研究内容: エイズの原因ウイルス(ヒト免疫不全ウイルス=HIV)の増殖を強力に抑制する物質を発見し、エイズの最初の治療薬を開発
応用例: 発症から2年以内に9割近くが死亡していたエイズの治療薬開発のさきがけとなる。治療薬「ダルナビル」を国際機関に無償提供し、後発薬の普及に貢献
竹市雅俊・理化学研究所客員主管研究員
出身: 愛知県生まれ。名古屋大学で研究を始め、京都大学で博士号を取得
研究内容: 細胞同士の接着を助け、生命維持に欠かせないたんぱく質「カドヘリン」を発見
応用例: がんの生存率には転移の有無が大きく関係しており、カドヘリンの仕組みを利用して転移を抑える治療薬が実現できる可能性がある
岸本忠三・大阪大学元学長
平野俊夫・大阪国際がん治療財団理事長
出身: ともに大阪府生まれ、大阪大学医学部に進学、同大学で医学博士の学位を取得
研究内容: 免疫の炎症などを引き起こすたんぱく質「インターロイキン6」を発見。関節リウマチの治療薬「アクテムラ」の開発につなげた
応用例: 関節リウマチ治療薬は世界売上高が年1000億円を超す「ブロックバスター」に成長した。新型コロナウイルスによる重症の肺炎患者に対する治療薬としても国内外で承認された
(物理学賞以降は省略 多すぎてきりがないw)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG1380A0T10C25A8000000/

