豊橋を出てから、大垣、米原を経て姫路へ。
時間は午後1時過ぎ。
昼食を食べて1番気だるい頃。
伊吹山麓を抜けて米原で乗り換え、湖東の田園風景を車窓に見ながら大津へ至り、
京都へ・・・のはずなんだけど、全く記憶にない。
米原からは、この日最長、3時間半近い姫路までの乗車なので、乗り換えの4分は少々緊張する時間。
座席を確保した後、気持ちが緩んで眠てしまったのかもしれません。
席についてほっとする間もなく発車した列車から、かなり昔の新幹線の試験車両が
展示されているのをみた記憶はあります。
列車の花形、当時のスピード記録を更新したはずの新幹線が、屋根付きとは言え
あまり人が訪れる様子も無く、錆が浮いて、日に焼けて薄けた色で置かれている様子は、
活気の無い雰囲気を強めるような凄みがあって、少し寂しい感じでした。
外の風景を見遣りながら、旅行帰りとおぼしきおばさんの団体の様子や話に耳を傾けてました。
お土産のお菓子を開封して皆に分ける人、精算の計算をしている人・・・。
そして僕の前には対面4人掛けからあぶれたおばさんが1人座ってました。
体を通路に乗り出して、かしましい4人組の話に参加するのではなく、眠る訳では無いけど、
目を瞑っていたり、時々景色を見たり・・・。
ちょっと他人には思えず、少しシンパシーを感じました。w
初めて目にする場所なんだけど、どこか見慣れた風景が続く中、記憶から抜け落ちるような
普通の駅をいくつも通り過ぎて、京都駅に到着。
寝台列車で京都に着いた朝、起されて、寝ぼけて降りたホームで、なんとなく違和感を覚えて
足元に目を遣ると、白いスリッパ!!
列車の客用スリッパを履いて降りるなんて、古典的なギャグを素でしてしまったのは良い思い出です。
今までは一人旅が好きでした。 旅そのものを楽しむなら一人旅かな・・・と。
でも、誰かに聞いたか、どこかで目にしたのか、「2人、あるいは大勢だと思い出を共有できる。
そして、それを語って楽しめる」という意見に触れて、少し揺れ動き気味です。
確かに・・・何かに気づく事、知らない人と積極的にふれあえる事は一人旅の醍醐味だけど、
つまらない失敗やなんかを、いつまでも笑える楽しみは無いんですよね・・・。
そうやって繰り返すと、いい記憶としてずっと残るし・・・。
でも、2人とか大勢で居ると、絶対に1人で居たくなるし、隠れても1人旅に出たくなるんですよね。ww
因みに靴を履き忘れたのは、多分、以前寝台列車を利用した時、上野駅の構内に着くまで、
友人を起さずに慌てふためさせたバチ・・・かもしれません。w
京都も大阪も、駅の中だけを見れば、何の特徴も無い灰色の大きな駅というだけの事。
1~2分も無い停車時間と、大きな駅ビルを抜けた後の、特に特徴の無い風景を見ただけでは、
何かを感じる事も無く、3時間の乗車時間を淡々と消化していく感じになってしまいました。
案内表示板を流れる駅名を写すのがやっと・・・。
でも、今はもったいない事をしたなと思っています。
時々、グーグルマップで確認しながら書いているのですが、例えば防府。
本州のこんな端にあったのか・・・と再認識。
大まか過ぎるアタマの中の日本地図の中に列車を走らせていた事、何か面白い景色を探して、
カメラを撮る事を前提に景色を見ていたので、何気ない風景を殊更、面白く無い風景に見てしまった事・・・。
近視眼的に、局地的に見るから、どこも同じ景色に見えて来る事・・・。
マップを拡大して駅名を見ると、通ったはずなのに、どんな風景なんだろうと興味が湧いてしまう・・・。
それって行っていないのと同じ事なので少々後悔してます。
記憶に残るのは、大阪周辺の駅前の商店街。
トンネルを通る時、その先の出口の日の光が見えなくて、その先の長さを測りかねる時思う気持ちを
思い出させるような、細くて長い商店街をいくつか見た事。
コンクリート打ちの柱や壁面が古さを感じさせる低層のビルが、今も現役で、そしていくつもの商店を
テナントに持ち、活気がある事。
東京と、地元、いくつかの地方都市しか知らないので、それがちょっと新鮮で、大阪の活気なのかな・・・
と思いました。
後は、神戸や、その周辺の、名前だけは知っている高級な街の名前を冠した駅は、
先入観もあるけど、さすがに小奇麗な雰囲気だな・・・って事でした。
1番興味があったのは「網干」。 今乗っている列車は「網干行き」。
京都で遊ぶ時、度々「網干行き」に乗ったのですが、いつも聞きなれない「網干」って地名、
どんな所なんだろう?と不思議に思ってました。
大阪湾の海。
海が見えると、胸が透く思いがします。ちょっと塞いでいた気持ちが晴れる。
やがて明石海峡大橋が見えてきます。
近くで見る明石海峡大橋は巨大。海と両岸の緑、そして小さな街の景色は広々と
開放感があるのですが、その中にある明石海峡大橋は威圧感があります。
こうやってちょっと離れてみるのが綺麗。
午後の陽射しが強くなる。
みんなシェードを下ろすけど・・・外を見ていたいので陽射しは我慢。
写真に写っているのはマイボトル。
スリムでショルダーバックへの収まりもいい、使えるヤツです。
姫路に到着。
銀河鉄道の空間軌道への進入路(惑星離着陸用の誘導軌道?)がありました。
(実際は、今から30年以上前に廃止された、市営モノレールの遺構だそうです。)
姫路駅 16時16分着。 停車時間はその惑星の1日に当たる・・・・
妄想から帰ってきました。 停車時間は20分。
ここではやりたい事がありました。
それは名物の駅そばを食べる事。
長距離を移動しているとは言え、座ってばかりなので、空腹感は無い。
それに今食べると夕飯が食べられなくなりそうだけど・・・食べました。w
姫路駅のお蕎麦はちょっと変わっていて、中華麺のような黄色。
駅そばと言っても実際はうどん。
戦後間もない頃、小麦粉は統制品でまとまった量の入手は困難。そこでそば粉やこんにゃくを入れた
代用品を製造したようです。
しかし、出来上がったものは消費期限が短く、麺は伸び易い。
そこで試行錯誤の結果、「かんすい」を加える事で問題を解決し、現在の形になったそうです。
うどんつゆの和風スープに黄色いそば。 不思議な味です。 けど、美味しい。
「てんぷらそば 350円」
サービスタイムで50円引きでした。
天ぷらは、平たいクレープ状。 天かすが散らばらないので食べやすいです。
大抵の立ち食いそばは、そばとは言っても、そば色の細麺と言った感じでそれ程そばの味は
感じられない。
これは、ストレートな焼きソバの麺、あるいはパスタのような感じかな。
もっちりした食感ではなく、柔らかくて脆いパスタのような感じ。パラパラっと噛み切れる。
案外、美味しいです。
「安くてあまり美味しくないうどん、そばを食べてる」って思いながら駅そばを食べるより、
はじめから「こういうもの」と思って食べる、こっちの方が純粋に楽しめるかもしれません。
駅そばを食べるならやっぱり構内。 時間の隙間にちょっと手早く食べる雰囲気がちょっとした非日常で
好きです。
僕の地元では、大都市と違い、駅そばなんて県庁所在地のターミナル駅にしかないので、
少し特別、非日常なんです。
そんな中、子供の頃に食べた岡山駅の新幹線ホーム(だったかな?)の駅そばが
凄く美味しかった思い出があります。 ちょっと親から離れて、ダッシュで食べに行った
その状況も手伝っているんでしょうけどね。w
次の電車は姫路から相生まで。乗車時間は20分。
立っていても問題ない時間なので、ゆっくり写真を撮ったり、構内のお店を見ていました。
姫路城に行かないのに、グッズを買っても仕方ないので見るだけ。
「事前に調べた名物を食べたから・・・1つクリア!」
今思うと、そんな感じだったかもしれません。
宿を予約、事前に調べたポイントを押さえて旅行する。
この旅行の途中で出あって、お話させてもらった人達は、誰一人そんな旅行はしていませんでした。
それは帰りのフェリーではっきりと悟る事になります・・・。
「旅行ガイドやみんなの旅行の追体験をしても面白くない」って指摘されて・・・
自分の旅行の楽しみ方を考えさせられました。
もっと自由に楽しめるプランに・・・って既に「プラン」とか言ってるので・・・道は険しいです。w
中途半端な時間なのに、駅そばのお店はお客が途切れる事無く、繁盛してました。
播州赤穂行き。 16時36分 発
相生駅 16時56分 着
乗り換え 相生発 広島行き 16時58分発
岡山や倉敷を通って、今日の目的地の最寄り駅、福山駅に向います。
福山から鞆鉄バスで鞆の浦へ。 到着予定時刻19時45分。
青春18切符利用者にしては無理の無い時間じゃないかな・・・と思います。
こうやって見ると、ほとんど間食してないんですよね・・・。
それで、どうしても食べ物の写真が少なくなります。 ・・・ゴメンなさい。















