ドイツ最大手の鉄道会社ドイツ鉄道(DB)は19日未明、ユーロトンネルを経由し、イギリスのロンドンまで高速列車「ICE」の試運転を実施した。ICEがイギリスまで運転されたのは初めて。
DBは、欧州連合(EU)域内の鉄道部門の競争に道を開くEU規則に従い、3年以内にヨーロッパ主要都市とロンドンを結ぶ定期便を運行させる方針を打ち出している。
ロンドンのセント・パンクラス駅に到着したICEは、イギリスの運輸関係者らの歓迎を受けた。DBのリューディガー・グルーベ理事長は、「2013年からICEのロンドン直行便を定期運行する計画に向け、最初の1歩が刻まれた」と述べた。
まずは、オランダのアムステルダムとロンドンの間で運行を開始する予定。計画では今後、ドイツのフランクフルトとロンドンをベルギーのブリュッセル、フランスのリール経由で結ぶ便も、朝・昼・晩の3便、双方向で運行する。
ロンドンからの所要時間は、フランクフルト便が5時間、アムステルダム便が4時間となる見通し。ドイツ政府のペーター・ラムザウアー運輸・建設大臣は、この計画について「ヨーロッパのサクセスストーリーだ。夢がとうとう現実になる」と話した。
今回の試運転には、動力分散型のICE3が使用された。DBでは、2013年の運行開始を前にICE3の改良版を導入することにしている。

↑ICE3改良型(BR407)のイメージ。