
2011/2/1 5:04
京都府、兵庫県などが出資する第三セクターの北近畿タンゴ鉄道(KTR、京都府福知山市)を巡り、筆頭株主の京都府が一部路線を廃線にする案を兵庫県に打診していたことが31日、分かった。2008年度からの急激な経営悪化で自治体の補填額が拡大。府は兵庫県と負担額が折り合わず、廃線を含めた経営改革を目指す。年度内にも周辺自治体と交通網を検討する委員会を発足させる意向だ。
同日までに、経営権を握る府は兵庫県が負担額を増やさない場合は廃線にする可能性もあると伝えた。廃線を視野に入れるのは輸送人数の少ない宮津線の兵庫県豊岡市方面で、バスなどほかの交通手段へ代替する案も検討する。一部路線の廃線で赤字拡大を抑制できると見込んでいる。
北近畿タンゴ鉄道の赤字は京都府、兵庫県と沿線市町が補填。09年度の経常赤字は約7億円で京都府は運営助成費として約5億円を拠出、一方で兵庫県は1000万円程度にとどまる。
兵庫県は経営支援の拡大に慎重姿勢。「廃線は望まないが、地元や鉄道会社が利用者の集客努力をすべきだ」(交通政策課)と話す。
京都府は対策を議論するため沿線自治体の豊岡市、舞鶴市、福知山市などの7市町に今後の効率的な総合交通体系のあり方を検討する委員会への参加を打診する方針だ。兵庫県と学識経験者も呼びかけ、年度内にも発足させる段取りを描く。
廃線案浮上の背景にあるのは、北部地域の人口構造だ。京都市には電子部品などの製造大手本社が集積するが、生産工場は府北部より滋賀県などに建設する傾向にある。高齢化が進み、北部で鉄道を利用する人口は減少する一方だ。1993年度に303万人だった利用客は、09年度に199万人と 100万人以上減少した。
国の交通施策によるほかの交通網との競争激化も響く。09年度には自動料金収受システム(ETC)割引、昨年6月には舞鶴若狭自動車道の高速料金無料化が始まったことで、住民や観光客にとっては、自動車利用のメリットが高まった。
関連自治体は相次ぎ同鉄道の利用促進策を打ち出したが、効果は限定的で、08年度以降、経常赤字は大きく拡大した。
府は、こうした問題を放置すると経営悪化が関係自治体の財政を引っ張りかねないと分析。沿線の住民ニーズと財政事業とを勘案して、最善の交通体系を検討する。
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819890E1E3E2E19A8DE1E3E2E3E0E2E3E39E9693E2E2E2
おやおや、JRに乗り入れる特急もなくなってしまうしなあ・・・
廃止対象路線は、この前、橋の架け替えをやったばかりじゃないか・・・