Posted on 2013年1月19日 by railplanet

台湾・高雄市の市政府捷運工程局は4日、同市が計画している環状LRTの第1期路線の建設業者に、スペインのCAFなどによるコンソーシアムを選定しました。CAFの技術による架線レスのLRTが建設されます。Railway Gazette Internationalが7日付記事で報じているほか、高雄市政府捷運工程局サイトのニュースにも4日付で情報が掲載されています。
記事と高雄市政府捷運工程局サイトに掲載された計画内容によると、路線は全線22.1km、全36駅で、うち第1期区間は8.7km、14駅。用地の大半は取得済みで、2014年開業の予定です。建設費は約57億台湾元とされています。CAFなどによるコンソーシアムのほかに、イタリアのアンサルドブレダ、アンサルドSTSなどによるコンソーシアムが応札していました。
注目される架線レスの車両は、CAFの完全低床車「Urbos」を投入。同社が「ACR」と呼ぶ、急速充電可能な蓄電装置(ウルトラキャパシタ)を搭載しており、駅停車中に充電し、駅間では架線など外部からの給電なしでの走行が可能です。停車中に充電する架線レス電車という点では、JR東日本が烏山線に導入予定の「スマート電池くん」と同種の方式といえます(ただしJR東の車両はリチウムイオンバッテリー使用)。「Urbos」はすでにスペイン・セビリアなど欧州各地で運行されています。
(CAF公式サイト「Urbos」の紹介ページ)
開業後は6:00〜23:00までピーク時6分間隔、オフピーク時15分間隔で運行される予定で、全線開業後の2021年には1日8万7000人の利用を見込んでいます。
架線レス(カテナリー・フリー)の電車技術は、今回のCAFのような充電式やボンバルディアの路面非接触給電システムなど、特にLRVでは日本を含め世界各国のメーカーが注目している分野だと思います。高雄環状LRTは恐らくアジア初の本格的架線レス路線となるのではないでしょうか。
http://www.railwaygazette.com/news/urban-rail/single-view/view/kaohsiung-picks-caf-to-build-catenary-free-trams.html
無線充電列車は、実用段階にきているようですね。