日本の大手航空会社の話題を3本続けてどうぞ。

日本政府専用機検討委員会(委員長:杉田和博官房副長官)は12日、要人移動や邦人救出などに使用する次期政府専用機をBoeing 777-300ER型機に決定した。諸業務の委託先には、ANAホールディングス<9202:TYO>を選定した。
現在の政府専用機は1987年に閣議決定されたBoeing 747-400型機で、諸業務は1993年の導入以来、主に日本航空(JAL)<9201:TYO>へ委託している。しかし、JALもANAも同型機を全て処分したため、置き換えを検討してきた。
後継機に関して、機体だけでなく乗組員教育や機体整備などを一括募集。JALとANAが応募し、6月に提案書を提出。機体は両社とも同型機だったため、選定の焦点は機体ではなく、整備や乗組員教育の委託となった。最終的にB777を多く購入・保有し、経費を安く抑えられるとして、ANAの提案を採用した。
JALは2010年に法的整理に追い込まれ、公的支援を受けた。経営再建し、再上場を果たしたが、自民党内には民主党政権下で再建を果たしたJALへの批判が強く、実際に東京国際空港(羽田空港)の発着枠はANAに多く配分された。今回の政府専用機選定にもANAへの政治的配慮が反映されたと指摘する声がある。

JALは13日、2006年に廃止された関西国際空港とロサンゼルス国際空港を結ぶ路線を8年ぶりに復活させる方向で最終調整に入った。機材や時刻が決まり次第、早ければ10月下旬にも運航を始める。北米路線の立て直しを目指す新関西国際空港株式会社や、ビジネス需要をちらつかせる関西経済界が再開を希望していた。関西国際空港・大阪国際空港(伊丹空港)の運営権売却(コンセッション)に向けても、好材料となりそうだ。
関西空港と北米を結ぶ路線は現在、United Airlines<UAL:NYSE>のサンフランシスコ線とChina Airlines(中華航空)<2610:TPE>のニューヨーク線の2つしかない。このうち、China AirlinesはBoeing 747-400型機からBoeing 777-300ER型機への置き換えで、台湾桃園国際空港からジョン・F・ケネディ国際空港まで直行可能になることから、10月下旬で運航を打ち切る方針を伝えていた。
JALは関西空港発着の欧州路線も再開を検討しているが、最有力とされる関西空港とロンドン・ヒースロー空港を結ぶ路線の復活は、来年以降に判断する方針。

スカイマーク<9204:TYO>は、6機発注していた超大型旅客機Airbus A380-800型機について、全て導入を断念した。国際線への参入も見送る方針。同社は「断念した事実は無い」と発表しているが、関係者によると、西久保慎一社長が社内向けに「A380の導入は見送ることにしました」というコメントを出したという。
同社の平成26年4-6月期決算が57億円の赤字に拡大している。A380の前払い金として納付済みの約260億円は「全額が返還されない可能性がある」としており、損失計上されれば2014年度は最終的に大幅赤字となる可能性がある。違約金約700億円の支払いを求められているが、減額を要請する考えだ。
これらを受けて、スカイマークの第1四半期決算短信には「継続企業の前提に関する注記」が新たに記載された。決算短信は、企業が将来無期限に事業継続することを前提に作成されているが、業績悪化で資金繰りが厳しくなったり、今後の営業に重大な支障が出かねないなど、その前提に疑義が生じた場合には、各種報告書にその事実と解消策を記載しなければならないことになっている。
いずれにせよ、安全第一だわな。