羽田の巻き返しで乗り換え客急減 韓国の仁川空港が曲がり角?
J-CASTニュース 9月23日(火)16時30分配信

韓国の仁川国際空港を経由して欧米へ向かう日本の乗り換え客が急減しているようだ。
仁川空港は、中国の上海浦東国際空港やシンガポールのチャンギ国際空港、タイのスワンナプーム国際空港などとともに、アジアの「ハブ空港」ともいわれる。アジアと欧米を結ぶ便が多く、利便性・安全性の両面に優れているとされる。
■国際線の発着枠拡大で、「14年は7000万人の大台突破が期待できる」
韓国の仁川空港経由の日本の乗り換え客の減少は、東京・羽田空港の「国際化」が要因とみられる。
羽田空港は2014年3月、国際線の年間発着枠を6万回から9万回に1.5倍増やした。それに伴い、これまでソウルや北京、上海などアジアの中距離路線のみだった昼間の便に、ロンドンやパリ、ミュンヘンなどへの長距離便が加わるなど、ネットワークが大幅に拡大した。東南アジアにはハノイやジャカルタなどの路線が新規に就航したほか、シンガポールやバンコクなども増便となった。米州路線も強化され、中東便も増えた。
これまで、羽田空港をはじめ日本の空港は「乗り継ぎの悪さ」が指摘されていた。「羽田の国内線と成田の国際線」のように、空港を抱える地元への配慮から、国内線と国際線を分けて運用してきた。「ハブ空港」とは、国内線から国際線(国際線から国際線)の乗り継ぎが一つの空港で便利にできる空港のことだが、日本には「ハブ空港」の機能をもった空港がなかったわけだ。
その結果、国内の地方都市や東京、大阪からソウル(仁川空港)を経由して、欧米や東南アジアへと向かうルートが「便利」で主流になっていた。
そうした中で、韓国の朝鮮日報日本語版は2014年9月20日付で、「仁川空港、日本出発の乗り換え客が急減 」と報じた。仁川国際空港公社によると、4~8月の日本の乗り換え客は38万9557人で、前年同期の42万8784人に比べて約4万人(9.1%)減少。日本出発の乗り換え客に限ると、22万322人から19万6224人に2万4098人(10.9%)減少したという。
仁川空港での乗換率は2013年9月から減少を続けており、2014年4月にはピーク時の20%から5%も低い15%にまで下落したと、朝鮮日報は伝えている。
一方、国土交通省の航空輸送統計によると、韓国への旅客輸送量は前年同月比11.9%減の12万1667人(14年6月単月)で、2013年4月から前年割れが続いている。また、欧米やオセアニア、中国を含めて、減少しているのは韓国だけ。日韓関係の悪化から、韓国を訪れる日本人が大きく減少していることも影響しているとみられる。
中国もハワイなどへの国際線を増便
国土交通省によると、羽田空港の2013年の年間乗降客数は約6857万8000人で、開港以来最多となった。このうち、国内線は約6060万人、国際線は約797万人。2010年に国際化され、14年3月の国際線の発着枠拡大で、「さらに利用者が増え、14年は7000万人の大台突破が期待できる」(国土交通省)とみている。
一方、成田空港の年間乗降客数は約3246万5000人。このうち、国内線は約482万人。国内17の空港に拡大中で、毎日約80便が飛んでいるが、羽田空港と比べると圧倒的に少なく、「ハブ」としての機能は弱かった。
少なくとも、日本の地方空港から乗り換えて海外へ出かける人にとって、韓国・仁川空港を経由する必要は薄れてきたのかもしれない。
ちなみに、国際空港評議会(ACI)の調べによると、羽田空港の乗降客数は世界第4位。仁川空港は29位(いずれも2012年)にランクされている。
さらに、韓国の仁川空港がハブ空港として曲がり角にあるのは、日本からの利用者が減っているだけではないようだ。
これまで国内線に重点を置いていた上海浦東国際空などの、中国の空港が国際線の直行便を増やしたことで、仁川空港を経由して米州などに向かう中国の乗り換え客も減っているという。朝鮮日報によると、2013年9月から14年2月にかけて、仁川空港を経由して米州を往復した中国の乗り換え客は前年同期に比べて5万1000人減少した。
たとえば、これまで中国からハワイへ出かけていた人の利用が減っているようだ。中国からハワイへの直行便は、中国東方航空が2011年8月に上海‐ホノルル便を運航。さらに増便となったほか、14年1月には中国国際航空が北京‐ホノルル直行便を週3便飛ばすようになり、4月にはハワイアン航空が週3便ホノルル‐北京直行便を飛ばしている。直行便が増えることで、中国から仁川空港を経由する利用者はさらに減る可能性がある。
http://www.j-cast.com/2014/09/23216506.html?igred=on
韓国メディアが“アジアのハブを夢見る羽田”と報道・・韓国ネットもツッコミ「日本の空港に押されている」「羽田は世界4位、仁川は・・」

XINHUA.JP 9月21日(日)7時1分配信
国際線の旅客数が急増している羽田空港について、韓国では仁川空港のライバル視する見方が出ている。
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韓国・朝鮮日報は20日、羽田空港が“アジアのハブ空港”を夢見ているとする記事を掲載した。記事は、成田空港との棲み分けのためにほぼ国内線専用だった時代の羽田空港を「『田舎の空港』扱いされていた」としたうえで、仁川空港の急成長が契機となって「『羽田は国内線、成田は国際線』という鉄壁のような規制を一気に押し崩した」と紹介。国際線利用者が、2009年の270万人から2013年には800万人に増え、今年は1200万人に達する見込みだと伝えた。
また、羽田の国際線ターミナルについては、大型の免税店が24時間営業をしていることや、安価で利便性の高い飲食店があること、韓国語や中国語の案内員が24時間体制で対応することや、空港内の各所に各国語でニュースを表示する電光掲示板があることなどをレポート。こうしたサービスの拡充を「北東アジアのハブ空港としての地位を目指す戦略」とする観光業者の指摘を伝えている。
このニュースに対し、韓国ネットユーザーは様々な意見を寄せている。主な意見を紹介しよう。
「外見より中身が大事。仁川空港は立派でカッコいいです。しかしあの規模の大きさが、利用客のためなのか見てくれを優先しているのか…動線が長いということは客が不便ということ」
「仁川空港建設当時、必死で反対した民主統合党や市民団体、学者たち…日本の空港に押されている現状が愉快で、さぞ酒も旨かろう??」
「羽田が田舎の空港?(記事の内容が)雑で傲慢ですね」
「仁川空港は危機意識を持って対処策を速やかに講じるべき」
「充分予想できた事態。CEOは政治家がいっとき天下りするポスト。職員たちは飯のタネ取られまいと民営化絶対反対…」
「一等はいつまでも一等ではないってこと。もっと努力しないと、その座を守れない」
「羽田はシェルターに入ったかのような安心感があるが、仁川に着くと巨大なアウトレットのような疲労感が」
「難攻不落の規制を打ち破るには、やはりショック療法が最高なのだろう」
「ダムに小さな穴があくと災害になる。安住した瞬間に崩れ落ちる」
「金浦空港を再活用しようとシャトル路線を就航させたから、羽田空港が復活した」
「羽田空港は2013年の乗客数が世界4位の空港。仁川空港はトップ5にも入らない」
「拡張された羽田空港は韓国最高の仁川空港より数倍小さいが、効率と生産性は何倍も上」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140921-00000002-xinhua-cn&pos=4
便利さで「アジアのハブ」目指す羽田空港
本紙東京特派員ルポ
17日午後11時半、記者は東京・羽田空港国際線ターミナルを訪れた。出国審査場の前にある免税店は搭乗前に最後のショッピングを楽しむ旅行客で混み合っていた。免税店の入り口では日本酒の販促イベントが行われていた。午前0時を過ぎても免税店だけでなく、ブルガリ、エルメスなど高級ブランド店も営業を続けていた。ブランド売り場は午前0時半の閉店。最大規模の免税店は24時間営業だ。
当初「仁川空港に学べ」と2010年に開業した羽田空港国際線ターミナルは、今や仁川空港に劣らぬサービスを提供している。仁川空港は羽田空港の国際線ターミナルより乗客数が5倍多いが、午後9時半には客が少ないという理由で大型の免税店は閉店し、酒類・たばこの免税店だけが24時間営業している。
東京の旅行会社「全国観光」のユン・セジョン常務は「大型店舗を24時間営業するのは赤字覚悟で長期的な乗り継ぎ客誘致、北東アジアのハブ空港としての地位を目指す戦略だ」と分析した。
免税店から2-3分歩くと、「終日営業」を掲げる飲食店や広場がある。すしや牛丼、ラーメンなどを販売する8店舗が営業していた。窓辺には家族客のための広いテーブルとソファーもあった。ノートパソコンの利用者のためにコンセント付きの図書館式座席もあり、若い旅行客でいっぱいだった。値段が高いのではないかと思ったが、コーヒーは350円、ラーメンは750円で、東京の普通の飲食店と大差なかった。たばこを吸いながらビールを飲めるカフェで会った米国人、ニック・スミスさん(35)は「喫煙者に配慮したカフェだけでなく、無料インターネット、携帯電話の充電器など世界のどの空港よりも便利な設備を整えている」と話した。
2000年代まで国際線が4路線しかなく、「田舎の空港」扱いされていた羽田空港が変身する契機となったのは仁川空港によるショックだった。仁川空港が急成長し、成田空港の利用客が激減した。国内線中心の羽田から成田で国際線に乗り継ぐには移動に2時間近くかかるため、地方に住む人々は日本に20以上の路線を持つ仁川空港に押し寄せた。2010年に仁川空港の利用客が成田空港を抜き去ると、当時の前原誠司国土交通相は「乗り継ぎ客が全て仁川に行ってしまう状況を放置できない」として、羽田を北東アジアのハブ空港に位置づける方針を打ち出した。
差し迫った危機意識は30年間維持してきた「羽田は国内線、成田は国際線」という鉄壁のような規制を一気に押し崩した。羽田に国際線ターミナルを新設し、民間航空会社が自由に路線を新設できる「オープンスカイ政策」も導入した。深夜時間帯の離着陸階数も大幅に増やした。
首都大学東京の杉浦一機客員教授は「当初は成田空港が立ち行かなくなると羽田空港の国際線拡大に反対する世論が目立った。放置すれば成田も羽田も没落するという危機意識が広がり、羽田拡張の反対論が下火になった」と話した。規制撤廃と新規投資で国際線は現在欧州、中東、米州、アジアの主要27都市をカバーしている。2009年に270万人だった国際線利用客は昨年には800万人を超え、今年は1200万人を突破する見通しだ。
羽田空港は韓国からの乗り継ぎ客も本格的に攻略し始めた。羽田で会ったイ・ジェボムさん(25)は「羽田経由で米国に行く日本の航空会社の運賃が直行便よりも30%以上安かった」と話した。イさんは朝10時に羽田に到着し、東京を観光後、翌未明に米国行きの便に乗った。韓国人、中国人の乗り継ぎ客を狙い、中国語、韓国語の案内員を置いた24時間対応の電話情報センター、韓国語や中国語でニュースを伝える電光掲示板も空港の各所にあった。
羽田は乗り継ぎ客誘致のため、今月末に地上8階、客室数313室のホテルも開業させる。ホテルは出国ロビーに直結している。プライベートジェットのための施設も新設した。仁川空港を利用する地方の乗客を誘致するため、10月には羽田-名古屋便を32年ぶりに復活させた。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/20/2014092001255.html