2015.6.29 06:00更新
【ビジネス解読】
安全神話も“捏造中”…中国新幹線、死亡事故「いまだなし」と報じるメディアの屁理屈

中国初の高速鉄道の死傷事故となった中国温州市の現場=2011月7月24日
50年以上にわたり、乗客の死亡事故を1人も出していない「安全神話」を打ち立てている日本の新幹線。この日本の新幹線に対抗しようとしているのか、中国メディアが中国の高速鉄道も「いまだかつて高速鉄道の死亡事故は起こしていない」という“仰天ニュース”を報じている。中国の高速鉄道事故といえば、死者40人、負傷者約200人を出した2011年の中国浙江省温州市の追突脱線事故の記憶が新しい。救出作業よりも車両撤去と運行再開が優先されたあの事故だ。だが、記事は今になってこのときの車両は「高速鉄道ではなく、特別快速列車だった」と主張、あくまで死亡事故は1件もなかったと強弁している。中国は国を挙げて高速鉄道の輸出に力を入れているが、タイの高速鉄道受注を事実上日本に獲られるなど苦戦している。こうした焦りが「死亡事故はなかった」に結びついているとの見方も出ている。
時速250キロ以上が高速鉄道!?
問題の記事は、ニュースウェブサイトのサーチナが、中国メディアの環球網の報道として伝えた。
それによると、中国における「高速鉄道」の定義は、「時速250キロメートル以上で走行する鉄道」だと主張。温州市で11年に起きた事故は、高速鉄道の定義を満たしていない「特別快速列車」による事故だったと論じている。
同時に日本では「新幹線はいまだ死亡事故が起きていない」という「安全神話」なるものも存在すると紹介。さらに、新幹線の安全神話を裏返して読み取れば、「フランスやドイツ、中国では高速鉄道の死亡事故が起きている」という意味だとし、「中国高速鉄道の死亡事故は起きていないため、これは誤った主張だ」と論じた。
その上で、中国は国際社会に向けて「高速鉄道の開通以来、死亡事故は一度も発生していないことを胸を張って宣言すべき」とし、中国は今後も高速鉄道の死亡事故が起きないよう努力し続けるべきとしている。
温州市で起きた高速鉄道事故を念のため、おさらいをしておこう。
2011年7月23日午後8時半(日本時間同9時半)すぎ、高速鉄道列車が別の列車に追突、車両4両が脱線後に高さ約20メートルの高架から落下。40人が死亡、約200人が負傷した。
信頼失墜した温州市の高速鉄道事故
2007年に運行を開始した中国高速鉄道で初めての大事故となり、中国政府は「列車制御システムの設計不備に加え、落雷後の緊急措置が不適切だった」とする原因調査結果を発表。高速鉄道の安全性への信頼を失墜させる事故になった。
事故の記憶が残っているのは、無残な事故映像もさることながら、事故後の不適切な処理も大きい。中国当局は事故翌日には事故車両を地面に埋めるなどして撤去し、すぐさま営業運転を再開した。このため、救助活動は短い時間で打ち切られたが、打ち切り後に生存者が発見され、運転再開を優先した当局の姿勢に「人命軽視」「証拠隠滅」などと国際的に非難が集中したのだ。
このとき追突した車両は、日本の川崎重工業が技術供与したCRH2型と呼ばれ、東北新幹線の「はやて」をベースにしている。CRH2は、安全性を確保できる最高速度を時速200~275キロに定めているが、中国側は一部区間で同350キロで運航していたとされる。
当時の新華社通信は、乗客の話として、列車は時速約100キロで前方の列車に突っ込んだと伝えている。業界関係者は「『はやて』をベースにした車両での事故は、やはり高速鉄道の事故といっていい。今さら特別快速列車というのは言い逃れに聞こえる」と中国メディアの主張をバッサリ切る。
つまずき目立つ中国の高速鉄道ビジネス
中国メディアが「死亡事故はなかった」と強弁するのは、世界で激化する高速鉄道受注競争を有利に進めたいとの思惑がにじむ。
以前「ビジネス解読」でも取り上げたが、昨年11月にメキシコから受注した高速鉄道が“白紙撤退”の憂き目にあっている。中国初の高速鉄道輸出として喜びに沸き返っただけに落胆も大きく、メキシコが中国に賠償金を支払う事態に陥っている。
そして最近中国が衝撃を受けたのは、日本に狙っていたタイ初の高速鉄道を日本に事実上奪われたことだろう。
先月27日、来日したタイのプラジン運輸相は太田昭宏国土交通相と会談し、バンコク-チェンマイ間の高速鉄道について、日本の新幹線方式導入を前提に調査を始める覚書を締結した。新幹線導入で事実上合意した形とみられている。実現すれば、日本にとって台湾新幹線に続く新幹線輸出となる。
バンコク-チェンマイ間の高速鉄道は、日本の新幹線と同じく専用軌道を建設。総延長670キロ、時速250キロで総工費は2730億バーツ(約1兆円)規模になる。
日本の新幹線を見くびるな
中国網日本語版は、タイ受注を日本に事実上奪われた後に「日本新幹線の競争力を見くびってはならない」との記事を掲載。この中で「なぜわれわれが確実視していたプロジェクトが空振りに終わったのだろうか?」とした上で「日本の新幹線は中国高速鉄道の最も主要なライバルになる。(日本の)新幹線の最大の特長は質と安全だ」と“敗因”を分析している。中国が得意とする低コストだけでは受注を勝ち取れないと気づき始めたといっていいだろう。
つまずきが目立つ中国の海外鉄道事業だが、国有大手の中国北車と中国南車が経営統合し、「中国中車」が6月に誕生。世界最大の車両製造会社になり、虎視眈々と新興国市場開拓などを狙っている。政府を挙げてのインフラ輸出に一層力を入れてくるとみられ、低コストに加え、今後は質と安全にも十分気を配ってくることが予想される。日本も引き続き負けない努力が求められることになりそうだ。(O)
http://www.sankei.com/premium/news/150629/prm1506290003-n1.html
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2015.6.23 06:00更新
【ビジネス解読】
韓国KTX、時速300キロの“すし詰め”状態がもたらす「危険」「不快」…乗客の不満に「新幹線にも立ち乗りある」の“仰天”開き直り

混み合うKTXの車内の模様を報じる韓国・KBSのニュース(Youtubeより)
韓国が誇る高速鉄道「KTX」に、また新たな問題が浮上した。ソウルと光州を約1時間半で結ぶ湖南高速本線が今年4月に開通したのに伴い、利用者が急増。運行本数の不足で、1日平均1000人を超える「立ち乗り客」が発生する事態となり、需要予測の甘さや不十分なダイヤ編成に対する批判の声が高まるなど社会問題となっている。運行する韓国鉄道公社は「日本でも立ち席はある」などと反論しているが、彼我の差はあまりに大きいのが実情だ。
デッキにあふれる乗客
乗車口前のデッキから車両をつなぐ通路にまで立ち乗り客があふれ、乗り降りや車両の移動もままならない-。日本の新幹線でも、年末年始やお盆の帰省ラッシュ時には見られる光景だが、KTX湖南高速本線では恒常的にこんな状態が続いている。
光州大のチェ・ドンホ教授(都市工学)は、光州市で開かれたシンポジウムで、「韓国鉄道公社は需要予測を誤った。増便により、乗客の不快感を解消しなければならない」と対策の必要性を指摘した。
韓国鉄道公社がまとめたデータによると、湖南高速本線の今年5月の立席利用者(龍山~光州松汀駅間)が4万2176人に上った。1日平均1361人、同区間の全乗降客の約5%が席に座れない状況だという。
湖南高速本線の開業前は、並行する湖南線でKTXが運行されていた。新線開業に伴い同区間の所要時間は約1時間短縮された。利便性の向上により、同区間の利用者は前年同月比約1.5倍に増えている。需要拡大が立ち乗り客急増の背景のひとつとみられる。
ただ、1年前の昨年5月の立席利用者は4252人にとどまる。新線開業に伴い、立ち乗り客は前年同月比で約10倍に増えた形だ。利用者の伸び以上に立ち乗り客が増えており、韓国鉄道公社のダイヤ編成に見通しの甘さがあったとの批判は免れない。
設計基準超過の報道も
湖南高速本線の開業以降、韓国メディアは再三にわたりKTXの立席問題を報じた。ハンギョレ電子版は「立席乗客が増え、空席や通路を頻繁に行き来するため列車の快適さが減る。時速300キロメートルの高速運行では安全にも問題がある」とした。
週末の運行列車が全席指定となるKTXは、満席となった場合、15%程度安い立席券を販売する。韓国放送公社(KBS)は5月、韓国鉄道公社がKTXの設計基準以上に立席乗車券を販売し、年間200億ウォン(約22億円)以上の販売収入を上げていると報じた。
また、総合通信社ニュース1は「座席横の通路にも立ち乗り客がびっしりで苦しい」などとする利用者の声を紹介するなど、改善を求める声が高まっている。
こうした状況に対し韓国鉄道公社は、車両やダイヤ編成の関係ですぐに増便などで対応することは難しいと説明。また、ハンギョレの報道では「日本など国外にも立ち席がある」と半ば開き直るかのようなコメントをしているという。
新幹線に比べ“未熟”
ひるがえって日本の新幹線はどうか。
東海道新幹線を運行するJR東海は、「年末年始や大型連休など、混雑率の高い時期は立ち乗りが生じ、ご迷惑をおかけすることもある」という。ただ、通常の運行については、需要予測に基づいて臨時列車を走らせるなど、こまめにダイヤ編成をしており「恒常的に立ち乗りが生じないようにしている」と胸を張る。
一方、JR東日本は秋田新幹線「こまち」や東北新幹線「はやぶさ」「はやて」、北陸新幹線「かがやき」の全席指定の列車に限り、満席の場合、KTXのように立席券を販売している。ただ、積極的に案内しているわけではなく、JR東は「立席券があるのを知っている人は買っていく場合もあるが、特別な事情がなければ空いている便を選ぶ方が多いのではないか」という。
運行本数の多さに加え、臨時列車などによる混雑緩和が可能な新幹線は、KTXに比べ一日の長がある。人やモノの高速・大量輸送は鉄道という社会インフラが持つ最大の役割だ。だが、そのために利用者に負担を強いるのは、社会資本としていささか“未熟”ではないか。(U)

ソウル、釜山を最短2時間18分で結ぶ韓国高速鉄道「KTX」=新慶州駅
http://www.sankei.com/economy/news/150623/ecn1506230001-n1.html
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へぇ~、そうかぁ、中国ではまだ高速鉄道で死亡事故は発生していないんだぁ。
あれだけの大事故、こんな感じで無かったことにしようとしてるのか。
( ´-д-)p

写真:事故から一夜明けるとすぐ、
高速で後ろから追突し、脱線の原因となった列車の先頭車両がすぐそばの野菜畑の穴に捨てられた

写真:高速鉄道が脱線し落下した事故現場。一夜明け、地上では重機で車両(右下)を埋める作業が続いていた

重機で掘った穴に入れられた車両の一部(下)

写真:脱線事故の原因となった高速鉄道「和諧号」の先頭車両は事故の翌朝いったん穴へ投棄されたが、
26日午前、掘り起こし作業が始まった。重機のアーム下が運転席部分の残骸

写真:事故から1日半で運行が再開された中国高速鉄道。衝突現場の高架壁の一部は崩れたままで(最後尾そば)、
脱線落下した車両の残骸の多くはそのまま地上に放置されていた
http://www.kjclub.com/jp/exchange/photo/read.php?tname=exc_board_52&uid=2745&fid=2745
http://www.kjclub.com/jp/exchange/photo/read.php?tname=exc_board_52&uid=2759&fid=2759
~ 異常 ~
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(おまけ)
2015.6.26 15:24更新
ギネスブック、リニア「時速603km」を認定 JR東海

山梨リニア実験線での高速走行試験。世界最高速度となる時速603キロを記録した(JR東海提供)
JR東海は26日、山梨県の山梨リニア実験線(総延長42.8キロ)で4月21日の高速走行試験時にリニア車両「L0系」が記録した時速603キロが、鉄道としての有人走行の世界最高速度としてギネスブックに認定されたと発表した。
同社によると、これまでの記録は同社のリニア車両「MLX01」が平成15年12月に記録した時速581キロだった。
試験車両だったMLX01に対し、L0系は営業運行での使用を視野に開発された車両という。ただ、営業時の最高速度は時速500キロを見込んでいる。
http://www.sankei.com/life/news/150626/lif1506260020-n1.html
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2015.4.25 11:58更新
米国で受け皿会社設立 リニア輸出でJR東海側
超電導リニアモーターカーの米国輸出を目指しているJR東海は25日、米協力会社の幹部が、リニアの将来的な建設主体となり得る新会社を米国内に設立したと明らかにした。休眠状態の鉄道会社からの営業権譲り受けをメリーランド州政府に申請している。
新会社は、米国でリニア計画が動きだした場合の受け皿会社となる可能性がある。輸出を実現するための環境づくりの一環で、米政府のリニア受け入れ判断を後押しする狙いがある。
新会社は、JR東海が現地でのロビー活動などを委託している米プロモーション会社「TNEM」の幹部が設立した。社名は「ボルティモア・ワシントン高速鉄道」(BWRR)。昨年9月には1930年代から休眠状態にあるメリーランド州の鉄道会社から営業権を移し替えて、新会社の権利として認めるよう州政府に申請した。
http://www.sankei.com/economy/news/150425/ecn1504250037-n1.html
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