風と電池で化石燃料に対抗。
2018年上半期、フランスの再生エネルギー企業Neoen(ネオエン)が所有している南オーストラリアのホーンズデール風力発電所が2017年12月1日に導入したTesla(テスラ)の100MW/129MWhバッテリーからの電力販売が、810万ユーロ(約10億7480万円)に達したそうです。Ars Technicaいわく、そのうち670万ユーロ(約8億8926万円)が周波数管理サービスに由来するもだそう。他にもオーストラリアの送電網管理会社と結んだ10年契約で、年間140万ユーロ(約1億8584万円)を受け取っている金額が含まれています。
バッテリーの良さ
送電網を正常に保つには、異常事態を管理し突発的な電力不足を平均化する必要があります。そしてこの運用には火力発電された電気を使われるのが従来の方式でした。しかし火力だとタービンを回すための時間がかかりますし、即座に対応できるバッテリー式のほうが便利なのです。そこで使われるのがTeslaのバッテリー。RenewEconomyいわく、風力発電所が結んでいる契約はガチガチに縛ることなく、使い方に柔軟性を持たせているといいます。たとえば出力100MWのうち7割(70MW・10分間)がオーストラリア政府との契約で、残り(30MW・20分間)は需要が特に高いときや供給が制限されるときなどに使えるよう、あたかも貯金で補填するように応用が効くようになっているのです。
ネオエンの野望
フランスの再生エネルギー企業ネオエンは、新たに送電網に接続する出力20MW・容量34MWhの小型オングリッド施設を、Teslaが作ってくれないかと期待しています。190MWの出力を持つビクトリア州のブルガナ風力発電所にその施設を接続し、9割の電力を取得できる契約を結んでいるネオエンはウハウハです。そして55ドル(約6,200円)/MWhから65ドル(約7,300円)/MWhの間で、電力を販売できる算段になるのだとか。これは現在のオーストラリアの平均である約180ドル(約2万円)/MWhと比べると半額以下ですね。ちなみに日本の平均は約230ドル(約2万6千円)らしいので、羨ましい限りです。
