
盛光祖 鉄道相は先日、高速鉄道の運行速度を今年7月1日より引き下げる方針を発表した。速度 引き下げはエネルギー効率の向上を狙ったもので、乗車料金の引き下げも示唆している。中国評論新聞が報じた。
鉄道部は6月に開通予定の北京と上海を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道で、豪華シートを廃止したうえで、運行速度を引き下げることを決定した。これまで京滬高速鉄道に導入される列車は最高時速380キロメートル、営業時速350キロメートルを予定してきたが、今後は最高時速300キロメートルを基準となる。減速後は北京から上海までの所要時間は これまでの4時間から5時間まで のびると予測される。
今回の速度 引き下げの背景には、高速鉄道の乗車料金の高さと安全性に対する疑問の声があることは明らかだ。これまでもメディアは一般市民の収入レベルと比較したうえで、高速鉄道の乗車料金が一般市民の負担能力を超えていると指摘してきた。
また、高速鉄道の快適性と、高速運行に ともなうリスクを航空機と比較した場合においても、その料金は「適切な範疇」を超えていると批判されていた。高すぎる乗車料金のため、京津線や武広線などでは利用客が少なく、赤字運行が続いている。中国評論新聞は、「安全リスクと資金リスクに直面する中国高速鉄道の大躍進は終焉(しゅうえん)を迎えた」と報じた。(編集担当:及川源十郎)
サーチナ 2011/04/23 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0423&f=national_0423_114.shtml