



JR東海が3月に開業した「リニア・鉄道館」(名古屋市港区)の入館者数が29日、20万人を突破、年間目標の60万人を大きく上回る見込みだ。
超電導リニアなどの車両展示に加え、国内最大級の鉄道ジオラマが人気を集めている。東京スカイツリーに京都・清水寺、大阪・道頓堀のネオン街-。幅33メートルの巨大な空間には、東海道新幹線が走る東京-大阪間の風景が再現されている。企画から完成まで約3年。
車両 約450両、人形 約2万5000体に及ぶジオラマには、作り手のこだわりが詰め込まれた。企画設計した丹青社の建石治弘さん(39)が「遊び心を盛り込んだ」と語るジオラマは「鉄道の24時間」がテーマ。
始発のアナウンスから終電、深夜の保守作業までが約20分間で表現される。中心を走る新幹線は実物と同じ16両編成で、車内には乗客の姿も。維持管理が難しいため通常は付けられない架線まで再現した。運行ダイヤも こだわり、山岳区間は列車本数が少なく、都市区間は多く設定されている。
また、制作したヤマネ(大阪府)の高見浩さん(40)が「1体に1~2週間かかることもあった」と話す人形も遊び心が満載で、国会議事堂近くのデモ行進や名古屋城に姿を現す忍者、奈良・吉野の桜の木の上の花咲かじいさんなど、「発見する楽しみ」を味わえる仕掛けだ。
JR東海の藤本幸輝さん(42)は「新幹線と同じ時間をかけて、東京から大阪までのジオラマを楽しんでみて」と、こだわりのジオラマに自信をのぞかせている。
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