ロンドンの地下鉄がサイズの小さいTubeと割と大きめのUndergroundの2種類に分かれているようにフランスの地下鉄も2種類に分かれている。
第三軌条方式の『Metro』と架線式の『RER』(地域急行鉄道網)である。Metroは、1号線から14号線まであり、RERは、A線からE線までの5路線ある。RERは、急行網というだけあり、駅間が長く、細かく止まるMetroとの使い分けが可能だ。
Metroでは、さらにゴムタイヤを履く路線とゴムタイヤのない路線の2種類がある。ゴムタイヤを履く路線の車両はMPxx、ゴムタイヤのない路線の車両はMFxxと型式が表示される(xxは年式が入る)。ただし、車種は少ない印象を受けた(イギリスと比べて)。

1号線を走るMP89(Metro Pneu appel d"offres 1989) Alstom製

9号線を走る MF 01 (Metro Fer Commande 2001)Bombardier製やAlstom製がある
RERは、架線式であるから、郊外の鉄道と相互乗り入れを行っており、日本の地下鉄の相互乗り入れに影響されて生まれたともいわれている。RERの地下部分は1500V直流であり、乗り入れている車両は、地上の交流との両対応になっており、近年は2階建ての車両が多く導入されている。

RER C線を走る SNCF Class Z 20500(Alstom製など)
MetroとRERの違いは、電化方式ばかりではない。車両が、Metroは右側通行であるが、RERは左側通行である。フランスでは、フランス国鉄が左側通行であるので、そこから乗り入れているRERも左側通行になっている。
日本では、電化方式や相互乗り入れに関係なく、車両は全て左側通行であるので、乗るときに迷うことはないのだが。
しかし、韓国ではそうではない。日本の技術援助で建造されたソウル1号線では左側通行だが、2号線以降は右側だ。しかし、9号線は左側に戻っている。地方都市の地下鉄もソウルに倣って右側だ。
相互乗り入れを考えると、韓国はもっと複雑になる。ソウル1号線は、Korailの路線が一般的に左側通行なので、相互乗り入れしているから左側なのかと思ってもみるが、3号線では、相互乗り入れしているKorailの路線自体が右側運行している。4号線では、左側運行のKorailとの路線と、トンネル内部で左右を交換している。9号線は仁川空港鉄道との相互乗り入れを考慮して最初から左側運行だ。今、どの路線に乗っているのかを考えて、ホームを選ばなければならない。フランスさえ架線式の地下鉄は全て左側通行なのに、韓国が右側を選んだのは、失敗ではないだろうか?
パリの地下鉄の運賃だが、ゾーン制で、ゾーン1から6まである(パリ市から遠ざかるほどソーン数が増える)。自分が購入した切符やICカードがどのゾーンまで通用するものかを注意しなければならない。ゾーンを越えると不正乗車になり、罰金が支払わされる。Metroの1回きりの切符(Bille)や10回綴りの回数券(Carnet)は、ゾーン1のみ通用する。RERもパリ市内では、Metroの切符で乗り換え可能だが、パリ市内(ゾーン1)を出る場合には、ゾーンを指定した切符やICカードを事前に購入しておかなければならない。乗り越したという言い訳が効かないのだ。

非接触ICカードのNAVIGO(1週間または1ヶ月の定期券として使える)
パリには、地下鉄の他にもトラムという路面電車も4路線走っている。パリの路面電車は、一度全廃されていたものが1990年以降復活したのだ。今後も路線が増える予定になっている。

トラム3号線 車両はAlstom Citadis 402